10月1日の中京5R・2歳新馬(芝1600メートル=14頭立て)は単勝1番人気に推された
ダノンタッチダウン(牡、栗東・安田隆行厩舎、父
ロードカナロア)が危なげなく抜け出し、デビューVを飾った。同馬は2020年の
最優秀2歳牡馬、
ダノンザキッドの半弟になる。勝ち時計は1分36秒4(良)。
道中は馬群の外を回り、後方からの追走。4コーナー過ぎから軽く促しながら、位置を押し上げると、前を射程圏にとらえた直線でも大外からしっかりと加速。ラスト100メートルで先頭に立ってからも脚いろが鈍ることなく、2着に3/4馬身差をつける完勝だった。
騎乗した
福永祐一騎手は「難しい血統ですが、厩舎の方がうまく修正してくれました。スタートも折り合いもコーナーワークも言うことのないぐらい、レベルの高い走り」と内容を絶賛。「良くなるのは先だと思いますが、初戦からこれだけ走れるのは能力が高いからだと思います。楽しみです」と将来性も感じ取っていた。
昨年のセレクト1歳セールでは2億4000万円の高値がついた良血馬だけに、「ホッとしました」と安田隆調教師は苦笑い。兄の
ダノンザキッドだけでなく、父の
ロードカナロアも自らが手がけた管理馬だ。「何より勝ってくれて、良かった。マイル以上もこなしてほしいですね」と今後を見据えていた。
スポーツ報知