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【サウジアラビアRC】ノッキングポイント1週前追い切りの「イマイチ」な印象一転、活気ある動き

スポーツ報知
  • 2022年10月06日(木) 07時00分
サウジアラビアRC追い切り(5日・美浦トレセン)

 秋の東京開幕の重賞へ向けての追い切りが5日、東西トレセンで行われた。2歳重賞のサウジアラビアロイヤルC(8日)の主役候補ノッキングポイントの仕上がりを坂本達洋記者がコラム「見た」で迫った。

 秘める能力は文句なしのノッキングポイントだが、1週前追い切りの内容が気がかりだった。先月28日の美浦・Wコースでの併せ馬。直線半ばで手前を替えるなどもたついて、何とか追走併入に持ち込んでいた。荒れた馬場に脚を取られたことを割り引いても「イマイチ」な印象を受けたが、最終追い切りは不安を払拭する動きだった。

 朝一番のWコースで外フェルミスフィア(5歳オープン)、内ルージュカルミア(3歳1勝クラス)との3頭併せ。6ハロン85秒0―11秒8を馬なりでマーク。年長馬に挟まれる形でも、ひるまずに脚いろで上回った動きは活気にあふれていた。木村調教師が「今日はトップギアに入れているわけではなく、ちゃんとしたフォームで走らせようと。今日は良かった。それで変わってくれれば」と、狙いに応えた調教に合格点を与えた。

 6月の東京開幕週での新馬勝ちは、上がり最速33秒2をマークして、ノーステッキで3馬身差の完勝と“大器の片りん”を見せつけた。一族に活躍馬の多い良血とあって期待は大きく、初戦から十分に仕上げていったぶん、反動は少なからずあったという。「回復するのに時間がかかった。よくここまでリカバリーしてくれた」と木村師。重賞初制覇へ、まさに“ととのった”ように見えた。(坂本 達洋)

スポーツ報知

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