あと３勝-。福永祐一騎手（４５）＝栗東・フリー＝が、区切りのＪＲＡ通算２６００勝達成目前だ。「１０００勝、２０００勝は気にしていたけど…。意識する数字ではないかな」。偽らざる本音だろう。１００勝で区切ると、毎年のように記録の日が訪れるトップジョッキーとしては、通過点の位置付けだ。

　こだわる記録もある。１０年から１２年連続でクリアしているＪＲＡ年間１００勝だ。「アメリカ遠征（１２年）した時は日本で２カ月間乗っていなかったけど達成しているから。それは続けたい。記録はそれぐらいかな」と笑う。２１年、香港スプリントで左鎖骨を骨折して手術を行い、年始から１カ月を棒に振った。現在８０勝を挙げ、残り３カ月で“こだわる記録”達成に突き進む。

　３日間開催の今週は土曜が阪神、日曜に東京、月曜は盛岡に参戦する。「芝では足りなかったけど、マイルのワンターンなら上手に走れる」と話す南部杯のカフェファラオにも注目だ。（デイリースポーツ・井上達也）

提供：デイリースポーツ