現地11月5日にアメリカのキーンランド競馬場で行われたブ
リーダーズカップフィリー&メアス
プリント(米G1)に、日本から
チェーンオブラブ(牝5、美浦・
小笠倫弘厩舎)が出走した。
レース本番は、最終直線で勢いよく抜け出したグッドナイトオリーブ(牝4、
Goodnight Olive)が後続を振り切って完勝。2着馬
エコーズールー(牝3、
Echo Zulu)に2馬身半差をつけてG1連勝を飾った。W.ビュイック騎手が騎乗した
チェーンオブラブは後方から伸びず、13頭立ての10着で入線となった。
チェーンオブラブは
父ハーツクライ、
母フェアエレン、母の
父Street Cry。半兄に昨年の
新潟ジャンプS(JGIII)覇者
トゥルボーがいる血統。
2019年8月に新潟競馬場で行われた2歳新馬戦でデビュー。2走目の未勝利戦で初白星を挙げた。翌2020年の
フェアリーS(GIII)では重賞初挑戦ながら2着に好走、同年の
桜花賞、
オークスにも出走した。以後、4歳時の8月まで芝を主戦場としていた。
昨年12月、ダート初挑戦となった
アクアラインS(3勝クラス)で、出遅れながらも上がり最速の末脚を繰り出して1着。オープンクラス入りを果たして以降はダート路線に舵を取り、今年2月にサウジアラビアへ、3月にはドバイへ遠征を敢行。リヤドダートス
プリント(沙G3)で3着、
ドバイゴールデンシャヒーン(首G1)で4着に好走した。帰国後、9月の
エニフS(L)を制しオープンクラスで勝利を飾っている。
なお、同馬はBCフィリー&メアス
プリントを引退レースとして、現地で繁殖入りを予定している。
【
小笠倫弘調教師のコメント】
「10着という結果は残念でしたが、ここまで来る過程で多くの方の協力を得ながら順調にレースを迎えることができ、
チェーンオブラブは全力を出し切ってくれたと思います。
彼女はこのレースで引退し、このままアメリカで繁殖に入る予定です。良い仔を出してくれることを期待しています。
ブ
リーダーズカップに送り出して頂いた前田幸治オーナー、チームノースヒルズの皆様、今回の遠征に協力頂いた関係各位、そして日本から応援して頂いたファンの皆様、本当に感謝しております。ありがとうございました」
【W.ビュイック騎手のコメント】
「スタート後、
チェーンオブラブは自ら良いポジションを取ってくれました。日本やサウジアラビアと異なるアメリカの粘土質のダートのキック
バックが堪えたようでしたが、最後まで頑張って走ってくれました。応援ありがとうございました」
(
JRAのホームページによる)