中央交流重賞「第43回
浦和記念」が23日、
浦和競馬場で行われた。後方から徐々に進出した4番人気
クリノドラゴンが直線抜け出し快勝。重賞初制覇を飾った。
「未勝利からコンビを組ませてもらって、少しずつ階段を上がってきた。今日は重賞を勝てて特別にうれしい」。
クリノドラゴンとは14度目のコンビ。思い入れの深い相棒に重賞タイトルをプレゼントした
武豊は駆けつけたファンの前で喜びを語った。
持ち味の末脚を余すところなく引き出した。序盤は後方9番手を追走。この日は不良馬場で前が止まらないコンディションだった。それでも慌てない。3コーナー手前で満を持してスパートを開始。一気に外を上昇して2番手まで押し上げると、逃げる
アイオライトを直線半ばで捉えて先頭に立つ。2着に2馬身半差をつけてゴールを駆け抜けた。「キャリアが豊富なので安心して乗った。今日は小回りコースでしたが、あまり気にせず、この馬の
スタイルで乗った」。まさに人馬一体。積み上げた信頼関係がもたらした勝利だった。
「これで賞金面を気にせずG1レースにも使える」と大橋師。この後は放牧で英気を養って、年明けのG2
東海S(1月22日、中京)を視野に入れる。ダート界に誕生した新星から目が離せない。
▼2着
ラーゴム(鮫島駿)悪い馬場も考慮して早めの競馬を心がけたが…。うまくかみ合えば重賞は勝てると思う。
◆
クリノドラゴン 父
アスカクリチャン 母クリノクレオパトラ(母の
父ロージズインメイ) 牡4歳 栗東・
大橋勇樹厩舎 馬主・栗本博晴氏 生産者・北海道日高町の宝寄山拓樹氏 戦績28戦5勝(南関東1戦1勝) 総獲得賞金1億3043万6000円。
スポニチ