◆第23回
チャンピオンズC・G1(12月4日、中京・ダート1800メートル)
第23回
チャンピオンズC(4日、中京)の枠順が1日、決まった。G1未勝利馬の活躍が目立つこの秋、珠玉のデータから狙い馬を探る「データ埋蔵金」は
グロリアムンディに注目。タフな中京コースに対応可能な2000メートル超での実績と、中京での成績が際立つムーアとの初タッグが頂点に迫るとみた。
連覇を狙う
テーオーケインズは中京ダートコースで【3010】。主戦の松山騎手に得意としている理由を改めて聞くと、「まず広いコースが合っていますね。それに、直線を向いて、すぐに急坂という形態が合うのかも知れません」と返ってきた。
JRA10競馬場で勾配は中山に次ぐ2位。それも4角を回り切った直後からの1ハロン足らずで2メートルほどの高低差がある坂を駆け上がる。さらに、直線の長さが410・7メートルで、勾配では1位の中山より100メートル以上長い、とにかくタフなコースだ。
チャンピオンズCとして中京で行われるようになった過去8年を振り返ると、穴をあけている馬は2000メートルを超える距離で勝っていた実績があった。14年2着の
ナムラビクター(8番人気)は東京2100メートルのオープン特別を、21年3着の
アナザートゥルース(14番人気)は船橋2400メートルの
ダイオライト記念・交流G2を勝っていた。
今年のメンバーに目を転じると、2勝クラスとはいえ、
グロリアムンディが中山2400メートルでVの実績。コース全体の高低差が4・5メートルと
JRAナンバー1のアップダウンがある競馬場で、2回の坂越えをクリアしているスタミナは十分だ。
もちろん、鞍上のムーアもデータから推せる。中京での勝率は騎乗経験がある
JRAの5競馬場ではトップで、30・5%と驚異的な数字を叩き出す。今回の舞台、ダート1800メートルでも【4118】と安定しており、そのうちの1勝は17年の
チャンピオンズCで、8番人気の
ゴールドドリームをVに導いたものだ。先週の
ジャパンCで
ヴェラアズールで制した名手が、02年のデットーリ(
ジャパンCダート・
イーグルカフェ、
ジャパンC・
ファルブラヴ)以来となる同一年の
ジャパンC、
チャンピオンズCのダブル制覇もスタミナ十分の相棒となら十分の可能性を秘めている。
スポーツ報知