JRA重賞159勝(うちG1・34勝)を挙げた
福永祐一騎手(45)=栗東・フリー=が8日、令和5年度新規調教師免許試験に、狭き門を突破し合格。来年2月末に騎手を引退する。
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-今の気持ち。
「大変うれしく思いますし、いよいよなんだという気持ちです」
-調教師を目指すきっかけは。
「25年近く騎手をさせてきていただいた中で、日本一に、何かで一番になりたいと思ってこの世界に入ってきた。その中で、勝つことはもちろんなんですけど、何よりも競走馬の魅力に魅せられて、競走馬が変化していく過程なんかもそばで体感していくうちに、騎手というのはどうしても、最後に回ってくる立場で、重要な役割なんですけども、何というか、より深く関われない部分があった。そういう部分で、もっと1頭の馬に深く関わりたい。責任を持ってその馬の馬生を豊かにする作業をしたいという気持ちに駆られて、調教師を目指すことにしました」
-勝ちたいレース、目標とする調教師は。
「目標とするレースは特には。やはり馬にとって一番可能性のあるレースを選択していった結果、大きいレース、ダービーもそうですし、ジャパンCもそうですけど、海外のレースを含めた中で、馬にとってベストの選択ができる調教師でありたいと思います。目標とする調教師も改めて、いるわけではないんですが、騎手として多くのトップトレーナーとも関わりを持たせてもらいました。そういった方々の技術を目の当たりにしてきたので、そういったところを自分なりに解釈しながら、自分の
スタイルを築き上げていきたいと思います。先ほども言いましたように、1頭の馬に深く関わりたいということで一番関わりを持てる、責任のある仕事に就くことがこれからできますので、馬にとって競走馬にとってベストの選択ができる調教師でありたいなと思っています」
-開業までのプランについて。
「来年の2月末まで騎手免許を所持していますので、そこまでは騎手をして。それ以降は所属という形はまだ決めてはいないんですけど、生産牧場、育成牧場、海外も含めて、いろいろな所を見て今後の厩舎経営のために必要な経験を積んでいきたいと考えています」
提供:デイリースポーツ