今年も
京都金杯(4歳上・GIII・中京芝1600m)は大混戦模様だ。それこそどんな切り口でも推理できそうだが、コース適性からは
アルサトワ(牡6、栗東・
斉藤崇史厩舎)と
マテンロウオリオン(牡4、栗東・
昆貢厩舎)の2頭がピックアップできる。
舞台となる中京芝1600mで重賞orオープンを勝っているのは、この2頭のみ。
アルサトワは昨年10月の
ポートアイランドSを逃げ切り勝ち。脚質的に展開に左右される面はあるが、その気になれば今回も単騎で行けそうなメンバー構成。当時の再現があってもいいだろう。
一方の
マテンロウオリオンはちょうど1年前の
シンザン記念を好位から抜け出して重賞初制覇した。その後もニュージーランドT、
NHKマイルCと連続2着だから、このメンバーでも実績は一枚上。秋の2戦では結果を残せなかったが、
マイルCS(10着)でも着差はわずかに0秒7。決して悲観する内容ではなかった。思い出のコースで重賞2勝目を期待できる。
実はこの2頭は近親で、
アルサトワは祖母、
マテンロウオリオンは曾祖母が
ピンクタートル。01年の
オークスを制した
レディパステル、一昨年の
最優秀ダートホースの
テーオーケインズが出ている一族だ。2頭がお互いを親戚と知る由もないが、正月重賞で“初対面”というのは、実によくできた話。それこそワンツーフィニッシュなら、ドラマも驚きのエンディングとなる。