中山Cコース使用のマイル戦。厳寒期のレースとはいえ昨年2着の
スターズオンアースは二冠牝馬に輝き、一昨年の優勝馬
ファインルージュ、20年優勝馬
スマイルカナはいずれも
桜花賞3着。クラシックを占う意味では見逃せない1戦になっている。
◎
ヒップホップソウルは中山競馬場芝1600mの新馬戦優勝馬。この時はスタートで行き脚がつかずにヒヤっとさせたものの途中からぐんぐん追い上げて、最後は坂をものともせずに11.8秒→11.2秒で突き抜け、あっという間に4馬身差。まだ粗削りながらも高い素質を垣間見せた1戦だった。
父は
キタサンブラックで、母は2011年に当レースを勝っている
ダンスファンタジア。いうまでもなく祖母は不敗の
桜花賞馬
ダンスインザムードだ。勝てば、その血統背景からも
桜花賞で強力ラ
イバルに挑戦状を叩きつける存在へと浮上する逸材だ。
〇
イコノスタシスは4戦目に東京競馬場芝1600m未勝利戦を逃げ切って、この舞台へと駒を進めてきた。デビュー戦の相手は勝ったのが
リバティアイランドで、当時の2着馬も
ジュニアカップを逃げ切った
クルゼイロドスルと相手も悪かった。
中山競馬場芝はデビュー2戦目に経験しており、このときは2着だったがレースセンスを感じさせるレース運びで適性も高そうだった。2012年の当レース2番人気だった
母パストフォリアの雪辱を果たしたい1戦でもある。
▲
ディナトセレーネは不良馬場で行われた中山競馬場芝1600m未勝利戦を勝ち上がり、
アルテミスS6着。この時はダッシュよく飛び出し1度は自分のペースに持ち込めるような形になったが途中から絡まれてやや気分を損ねるような仕草を見せた。最後は決め手のある馬たちに劣ってしまったが、それでも最後までしぶとく脚を見せていた。祖母は名牝
ダイワスカーレット。うまく立ち回ることができればチャンスも出てくる。
△
メイクアスナッチは札幌競馬場芝1200mを先行策から押し切り、東京競馬場芝1400m戦を逃げ切って2戦2勝。母は
京都牝馬S3着馬で、祖母の
スナッチドは
ラウダシオンの祖母でもある。小柄な馬だが、良質なスピードの持ち主だ。中山コースなら。
△
エナジーチャイムは新潟競馬場芝1600m戦を逃げ切り、出遅れた
京王杯2歳Sはメンバー最速の末脚で追い込んだものの0.5秒差8着。祖
母アフリカンピアノは
ワールドプレミアの全姉で、
エピファネイア×
ルーラーシップの組み合わせ。スタミナと成長力を兼ね備えたような血統馬で将来が楽しみだが、今回は器用さが求められるコースへの適性が問われるレースになりそうだ。
最後にCコースの馬場だけに末脚鋭い△
ミシシッピテソーロも押さえておきたい。