6歳にして新境地を切り開くか。芝の長距離重賞の常連・
アイアンバローズ(牡6、栗東・
上村洋行厩舎)が、
東海S(4歳上・GII・中京ダート1800m)でダートに初挑戦する。
昨年は
阪神大賞典が2着、
天皇賞・春が5着。芝の長距離で安定した成績を残している強豪が、ダートに舵を切ってきた。初ダートが重賞というのは常識的には厳しい。しかしながら、血統は文句なしに“砂の良血”だ。半兄の
パレスマリス(
Palace Malice)は13年に米3冠の最終戦・
ベルモントSを制した名馬。父
オルフェーヴルも
マルシュロレーヌや
ウシュバテソーロ、
ショウナンナデシコなど、ダートの一流馬を続々と輩出している。付け加えれば、500kg前後のパワフルな体つきも、ダート向きのイメージが強い。
JRAのダート重賞をダート初挑戦で勝てば、20年
根岸Sの
モズアスコット以来、3年ぶり。中距離に限れば11年
シリウスSの
ヤマニンキングリー以来、12年ぶりの快挙となるが、その可能性は十分にあるはずだ。