栗東トレーニングセンター付近は、1月24日の17時ごろから雪が降り始め、2時間ほどすると、あたり一面が真っ白な状態。それからも深々と降り積もり、25日早朝には15cmほどの積雪になっていた。
関係者は調教前に厩舎まわりの馬道を確保するため、早朝から雪かき作業。蹄鉄を装着した状態で蹄底の部分に雪が詰まると、滑りやすく転倒の恐れがあるため、大雪が降るとこの作業が必須となる。
通常の調教馬場開場時間は7時から12時(厳冬期)だが、後ろが1時間延長して13時までに。調教馬場に関しては、坂路(ウッドチップ馬場)と(Eコース(ダート馬場)のみが開場され、それ以外は閉鎖。通称「角馬場」と呼ばれる調教馬場内の追馬場や、坂路下にある追馬場なども閉鎖になった。
厩務員スタンド横にある調馬馬場は使えるので、そこで運動を行い、坂路やEコースでキャンターなどの調教メニューが目立った。Eコースでの追い切りはごく僅かで、この日の追い切りのほとんどは坂路で行われている。
(取材・文:井内利彰)