2月9日(木)に
佐賀競馬場で行われる
佐賀記念(4歳上・JpnIII・ダ2000m)。開催時期がサウジCや
フェブラリーSといったビッグレースと近いため、一流馬の参戦は少ない。だが、
スマートファルコンや
ホッコータルマエは、このレースを足掛かりにトップホースへ上り詰めた。
今日を以って
グレイトパールがラストラン。
JRAで重賞2勝を挙げ、佐賀では
九州大賞典4連覇などの実績を残した大ベテランだ。レース後には引退式を実施。
JRA所属時の主戦騎手である
川田将雅騎手も駆けつける予定となっている。発走予定日時は9日(木)の17時20分。主な出走馬は以下の通り。
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バーデンヴァイラー(牡5、栗東・
斉藤崇史厩舎)
半姉にBCディスタフ覇者
マルシュロレーヌ、近親に
ナミュールなど多数の活躍馬がいる超良血馬。芝でも3着、4着と大きく崩れてはいないが、ダートではコンスタントに勝ち星を重ね、昨年7月の
マーキュリーCで重賞初制覇を飾った。しかし、その後は2戦連続で大敗。今回は巻き返して2つ目のタイトルを狙う。引退が間近に迫った
福永祐一騎手の手綱捌きにも注目だ。
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カフジオクタゴン(牡4、栗東・
矢作芳人厩舎)
血統表を見ると「メジロ」の文字がずらりと並び、メジロ牧場〜レイクヴィラファームの歴史そのものといえる一頭。21年10月にデビューを迎え、2戦目に初勝利を挙げる。22年6月の八王子特別はスタートで躓き8着に敗れたが、それ以外は堅実な走りを見せ、昨年の
レパードSで重賞初制覇。明け4歳となった今年は更なる飛躍を期待したい。
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ラッキードリーム(牡5、兵庫・
新子雅司厩舎)
2歳時には
JBC2歳優駿の初代王者となり、翌年にはホッカイドウ競馬の3歳3冠を達成した。4歳シーズン前半を過ごした南関東ではOP2勝にとどまったが、夏に兵庫へ移籍すると4連勝。大一番の
園田金盃では重賞11勝馬ジンギに6馬身差を付け、兵庫県競馬を代表する一頭にのし上がった。前走の
東京大賞典では7着だったが、JpnIII戦なら上位進出も狙えそうだ。
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リュウノシンゲン(牡5、佐賀・
山田徹厩舎)
20年6月に岩手・水沢競馬でデビューを迎え、初陣で白星を飾ると、翌年夏までに重賞7勝を挙げる活躍。その後は川崎に籍を置きつつ各地を転戦し、昨年6月の
遠賀川特別からは佐賀に本拠地を移した。転入3戦目の
吉野ヶ里記念で久々の重賞タイトルを獲得。暮れには“佐賀版・
有馬記念”と称される
中島記念も制した。今回は
JRAの強敵が相手になるが、上位進出を狙う。
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グレイトパール(牡10、佐賀・
川田孝好厩舎)
16年10月の勝利から5連勝で
平安Sを制すと、11か月の休み明けで挑んだ
アンタレスSも勝利。一躍ダート界の超新星となったが、その後はよもやの3連敗を喫して佐賀競馬に移籍した。当地では中長距離路線の絶対王者に君臨し、
九州大賞典4連覇などの活躍。今回惜しまれつつもラストランを迎える。かつての主戦・
川田将雅騎手の前で劇的な勝利を飾ることが出来るか。
そのほかにも重賞初挑戦を迎える
ジャズブルース(牡4、栗東・
吉村圭司厩舎)や、前々走の
師走Sで久々に好走した
デルマルーヴル(牡7、美浦・
戸田博文厩舎)などが出走を予定している。