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【チューリップ賞】ドゥーラ 万全の態勢 狙い通りジワジワ伸びた

スポニチ
  • 2023年03月02日(木) 05時23分
 阪神土曜メインの桜花賞トライアル「第30回チューリップ賞」(3着まで優先出走権)では昨夏の札幌2歳Sを制したドゥーラが万全の態勢だ。

 開門直後の坂路を軽快に駆け上がった。ドゥーラが促された分だけグイグイ伸びて加速ラップを刻む。高橋康師が「全体的な時計はゆっくりでもいいので、窮屈にならない走りで3Fぐらいからジワジワと上がっていくように」と指示を出した通り、ラスト3Fは14秒3→12秒7→12秒2をマーク。「時計(4F54秒4)も動きも良かったと思います」と納得の口ぶりだった。

 札幌2歳S覇者として挑んだ前走・阪神JFはスタートで後手に回り、鋭く脚を使って追い上げたものの6着。師は「よく伸びてきていましたし、あのレースで改めて実力があるなと思いました」と能力を再確認した。ここまで4戦の上がり3Fは全てメンバー最速。騎手時代にデビュー前のディープインパクトの調教に騎乗した経験がある指揮官は、過去にその走りを「スーパーボールのような弾力」と表現したことがあるが「見ていて走り方がディープと似ているなと。弾み方というか、地面について上がるまでが速いです。それが瞬発力を生み出している秘訣(ひけつ)じゃないかとみています」と説明した。

 前走後は放牧を挟み、指揮官は心身の成長を感じている。「精神面で落ち着きが出ていますし、筋力がついたことでスピードの負荷に耐えられるようになってきています」と目を細めた。1週前追いは新コンビを組む戸崎が稽古をつけ感触をつかんだ。「(戸崎は)乗りやすく、距離があってもいいですねと。ジョッキーに関しては何の心配もしていません」と信頼を寄せた。始動戦で実力を見せつけ、クラシックに弾みをつける。 

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