一昨年の
オークスを制した
ユーバーレーベン(牝5、美浦・
手塚貴久厩舎)が2日、左前脚屈腱炎のため、現役を引退することが決まった。
母としての
ユーバーレーベンの可能性をはかる上で重視すべきは、父である
ゴールドシップの存在だ。そこで注目したいのは
ゴールドシップが牡馬よりも牝馬の活躍が目立つフィリーサイアーであること。
ユーバーレーベンを筆頭に
ウインキートス、
ウインマイティーなど、重賞を勝った4頭のうち3頭が牝馬。他にも
プリュムドールや
ジュニパーベリーなど、多くの牝馬が上級クラスへと出世している。
実はフィリーサイアーは母の父として成功することが多く、最近では
ファルブラヴ(
ハープスターや
ステルヴィオの母の父)、
クロフネ(
クロノジェネシスや
ヴェラアズールの母の父)が代表格。2頭ともに父として牝馬を中心に活躍馬を送り出したが、それ以上に母の父としての存在感が際立っている。
ゴールドシップにも同じような未来が待っているのではないだろうか。
数年後に競馬場に姿を見せるであろう「母の父
ゴールドシップ」は可能性に満ちている。その代表格となる
ユーバーレーベンの子どものデビューが今から待ち遠しい。