ディープインパクトの血を引く馬にとって
高松宮記念(4歳上・GI・中京芝1200m)は鬼門のレースだ。
ディープインパクト産駒は20年
スプリンターズSを
グランアレグリアが制したことで、現在22レースある
JRAの芝GIのうち21レースを制覇。唯一、
高松宮記念だけが未勝利となっている。延べ14頭が出走し、16年
ミッキーアイル、20年
グランアレグリアと2回の2着が最高。さらには孫世代も5頭が出走して未勝利。どういうわけか相性が悪い。
今年は
ディープインパクト産駒の出走こそないが、孫世代が4頭出しだ。中心格は
ミッキーアイル産駒の
ナムラクレア(牝4、栗東・
長谷川浩大厩舎)と
メイケイエール(牝5、栗東・
武英智厩舎)。それぞれ重賞を3勝、6勝の実力馬で、GI初制覇まであと一歩に迫っている。
この2頭に続くのが、
阪急杯でクビ差2着だった
キズナ産駒の
ダディーズビビッド(牡5、栗東・
千田輝彦厩舎)。
シルバーステート産駒の
ウォーターナビレラ(牝4、栗東・
武幸四郎厩舎)も近走は不振だが、いい頃の走りを取り戻せれば一発があっても不思議ない。
ディープインパクト系として
JRAの芝GI完全制覇なるか。偉業達成の可能性は十分過ぎるほどにある。