「
京浜盃・S2」(29日、大井)
南関東3歳クラシックの前哨戦。後方から進んだ4番人気の
サベージ(牡3歳、大井・森下淳)が直線一気。上がり最速の脚を駆使して重賞初制覇をもぎ取った。2着は2番手から粘り込んだ2番人気の
トノパー、3着は8番人気の
オピニオンリーダーが突っ込み、上位3頭が「
羽田盃・S1」(5月10日・大井)の優先出走権をゲットした。1番人気の
ポリゴンウェイヴは見せ場なく、7着に敗れた。
雨に交じって時折、春の雷が競馬場を包む中、それを切り裂くようにただ一頭、ゴール前の脚が違っていた。余裕を持って抜け出した
トノパーを目がけ、馬場の真ん中から一直線。鞍上のこん身の左ステッキに応えた
サベージが、クラシック戦線の中心へ躍り出た。
3度目の騎乗で結果を出した
石崎駿は「折り合いの難しい馬。前半は苦労したけど、きょうは向正面で何とか我慢してくれた。そのあたりが成長してきたのかな」とホッとした表情。自身にとっては2019年の東京湾C(
サクセッサー)以来、約4年ぶりの重賞Vに「久々の重賞、うれしいです」と笑みをこぼした。
14年の2冠馬
ハッピースプリント以来の
京浜盃Vとなった
森下淳平師も「ダービーを見据えてつくってきた馬。ダービーまでメドの立つ走りができて、うれしいですね」と笑顔。まずは
羽田盃で1冠目に全力投球だ。
提供:デイリースポーツ