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【日本ダービー】タスティエーラが状態一番!名門・堀厩舎の100%仕上げで逆転頂点へ

スポーツ報知
  • 2023年05月25日(木) 06時35分
日本ダービー追い切り(5月24日・美浦トレセン)

 第90回日本ダービー(28日、東京)の追い切りが24日、東西トレセンで行われた。皐月賞2着のタスティエーラは堀厩舎の万全を期した調教内容を角田晨記者が「見た」。

 タスティエーラが追い切るために美浦・Wコースへ現れた時、記者席は少しざわついた。すでに坂路で軽く調整されており、翌日に追い切ると思っていたからだ。

 堀調教師は「(通常Wコースの前に入る)Bコースが雨で馬場が悪くなっていたからです」と特別な意図がないことを強調した。ただ、堀厩舎は当週に木曜追いが多いが、今回は水曜追いでもある。「先週末の追い切りを抜いて回復に充てたので、しっかりやるために一日前倒しした」と聞き、万全の態勢を築くための勝負気配が伝わった。

 臨戦過程にもそれは表れている。皐月賞後は福島のノーザンファーム天栄へ放牧。堀厩舎は通常、滋賀のノーザンファームしがらきを使っているため異例の選択。トレーナーは「ちょうどゴールデンウィークの時期でしたし、牧場と協議して距離が近い天栄ということになりました」と説明する。ルーチンを崩してまでも馬のストレス軽減を優先させたのだから、ダービーにかける思いが伝わった。追い切りに3週連続でレーンを騎乗させている点にも強い意思を感じる。

 期待に応えるように、この日の動きはすさまじかった。デイライト(3歳未勝利)を内から2馬身半追走し、馬なりのまま楽々1馬身先着。5ハロン67秒1―11秒1というタイム以上に僚馬を抜き去る時のスピード感に目を奪われ、どの馬よりも仕上がっているように見えた。

 2月に競馬記者になった私は報知杯弥生賞の当週の追い切りで初めて見た時、ここまでの馬だとは思っていなかった。だが、使うごとに動きがすごみを増してきているのは堀厩舎だからこそ。今回の調整過程を見ながら、改めて名門ステーブルの底力を感じた。ソールオリエンス1強ムードが漂うダービーだが、自信を持ってこう言える。「◎はタスティエーラとする」。(角田 晨)

スポーツ報知

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