NPO法人の引退馬協会や北海道の浦河渡辺牧場は30日、
ナイスネイチャ(セン)が死んだことを発表した。35歳だった。
91〜93年の
有馬記念3年連続3着などで人気となった同馬は、01年の種牡馬引退後は引退馬協会の“広報部長”として協会の活動に貢献してきた。
協会は引退馬支援の輪を広げようと、17年に
ナイスネイチャの誕生日(4月16日)に合わせて募金活動「
ナイスネイチャ バースデードネーション」を始めた。
初回は目標50万円に対し19万8500円にとどまったが、潮目が変わったのが21年。
ナイスネイチャが競走馬を擬人化した育成ゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」に登場。庶民的で善戦止まりという、いじらしいキャラクターが新規ファンを掘り起こし人気が再燃した。
現役時代を知らない人たちに募金の輪が広がり21年は前年の20倍増となる3582万9730円が集まり、22年は5412万7293円、今年は約7400万円に達した。
ナイスネイチャのバースデードネーションで集まった寄付金は1億6000万円を超え、多くの引退馬が救われた。
スポニチ