今週の日曜日は、東京競馬場で
エプソムカップ(GIII)が行われます。
近5年で道悪での開催が4回となっていますが、その理由は関東地方が梅雨入りしていたためです。唯一、良馬場で行われた2021年は梅雨入りの発表はありませんでしたが、道悪の4回は全て梅雨入り後に行われています。
不良馬場での開催となった2020年は9番人気、5番人気、18番人気の決着で三連単は400万円を超える大波乱となっています。しかも、道悪となった4回で1番人気が[0-0-1-3]と信頼度は今ひとつ。今年も週中に関東地方の梅雨入りが発表されていますので、馬場状態によって狙い方を変えるのも的中に近づく鍵と言えるかもしれません。
今年は、17頭によって争われる
エプソムC。上位人気が予想されるのは、今回と同じ舞台である昨年の
毎日王冠(GII)で2着に好走した
ジャスティンカフェや、前走の
ダービー卿チャレンジT(GIII)で重賞初制覇を飾った
インダストリア、現在重賞で3戦連続連対と勢いに乗る
D.レーン騎手鞍上の
レインフロムヘヴン、2000m以下で[3-4-3-0]と複勝率100%の
マテンロウスカイなどがいます。
非根幹距離に加え、はっきりとしない馬場状態の中、はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。
◆上位人気馬と遜色ない能力馬
今週の
エプソムCでAIが本命に抜擢したのは、穴人気が予想される
エアロロノアでした。
週初の本命候補3頭には挙がっていなかった本馬ですが、その予想が一転し
エアロロノアに高評価が与えられました。
エアロロノアはここまで6勝2着2回3着4回。オープンでは21年リゲルS(L)、22年
六甲S(L)を勝っています。今年6歳となりますが、年明けの
京都金杯(GIII)では2着と重賞で初連対を記録しており、まだまだ成長している事が窺えます。
重賞勝ちの実績はありませんが、今回上位人気が予想される
ジャスティンカフェとは2回の対戦経験があり、どちらも0秒1以内の僅差の競馬をしていますので能力比較からすると互角と見ていいのではないでしょうか。また、
インダストリアとは2走前の
東京新聞杯(GIII)で先着している事を考えれば、本馬にも十分チャンスがあるはずです。
また、本馬の父である
キングカメハメハの産駒は過去10年で6頭出走し単勝回収率511%、複勝回収率161%と高い期待値をマークしていますので、この時期の東京芝1800mに高い適性が感じられるのも、本馬の重賞初制覇を後押しする材料と言えるでしょう。
(netkeiba編集部)