現地時間13日、マカオ・タイパ競馬場で行われた5R・マカオホンコントロフィー(マカオG1・芝1500m)に、日本から遠征中の
内田利雄騎手(46)がシュプリームヒーロー
Supreme Heroで出走。12番人気(単勝69倍)の人気薄ながら、3番人気カラムフォーチュン Ka Lam
Fortuneにクビ差をつけ見事優勝。日本人初となるマカオG1制覇を果たした。
内田利雄騎手は07年のマカオギニー(マカオG2)を制しており、マカオ重賞は2勝目。マカオでは岡部幸雄元騎手(
JRA)が94年マカオダービー、
岡部誠騎手(愛知)が昨年のザ・マカオスターオブザサンドS(マカオG2)を制すなど日本人騎手が活躍しているが、G1は初制覇となった。
同騎手は78年10月に宇都宮でデビュー。05年3月の同競馬場廃止に伴い、これまでにフ
リー騎手として岩手、笠松、浦和、兵庫、佐賀、福山の各
地方競馬で期間限定騎乗を行っている。マカオへは99年(19戦2勝)、07年(83戦10勝)にも参戦。今年は3月14日から騎乗しており、今回の遠征では5R終了時点で36戦7勝の成績を残している。
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内田利雄騎手のコメント】
「アイム
ベリーハッピーです。これからはGIジョッキーと呼んでください(笑)。レースに出る以上、チャンスはあるとは思っていましたが、まさか勝てるとは。シュプリームヒーローに騎乗させていただくのは初めてでした。近走のレースVTRを見て、『切れる脚はないけど、ジワジワ伸びるタイプかな?』という印象を抱いてレースに臨んだのですが、今回は切れましたね!良馬場だったら香港の馬にやられてしまうんじゃないかと、関係者のみなさんと話していたんですよ。そうしたら朝になって急に雨が降ったんです。これが僕達にとって恵みの雨となりました。ともかく一番の勝因は、勝負服がピンクだったことですね(笑)」