競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
12日の紫菊賞では
ビップデイジー(牝、松下)が無傷2連勝を飾った。6頭立てだったこともあり、道中は中団の外めをスムーズに追走し、メンバー最速の上がり3F33秒3の末脚で手応え通りに突き抜けた。師は「ペースが遅くて道中は掛かっていましたが、直線はいい切れ味でした」と愛馬を褒めたたえた。放牧を挟んで、次走は阪神JF(12月8日・京都、芝1600m)を予定。「G1のマイル戦ならペースが流れると思うし、レースはしやすいと思いますので」と抱負を語った。
13日のもみじSは
リリーフィールド(牝、小崎)が3番手追走から4角で先頭に立って、そのまま押し切った。5日の
りんどう賞を競走除外となったが、陣営が馬体をチェックして問題がないことを確認をしたうえで出走に
ゴーサイン。2勝目を挙げて、オープンVを飾った。師は「ゲートでごねたけど、道中は折り合いがついていたし、自分から動いて突き放しました。思った以上に内容があるレースでした」と勝ちっぷりを評価した。放牧を挟んで、次走は阪神JFを予定。「センスがいい馬。1600mはこなしてほしい」と距離克服を課題に挙げた。
14日の
プラタナス賞は
メルキオル(牡、松永幹)が逃げて5馬身差V。大差で逃げ切った未勝利戦に続く圧勝劇で連勝を飾った。師は「鞍上も話していましたが、一戦ごとにレースを覚えてきた感じです」と成長ぶりに目を細めた。レース後は放牧へ。次走は未定だが、
フォーエバーヤングのように海外で活躍する可能性もあると思われ、非常に楽しみな逸材だ。
今回の注目新馬は
キタサンブラック、
シュガークンの弟
アルマデオロ(牡、清水久、父
レイデオロ、
母シュガーハート)。
シュガークンも担当する宮本助手は「兄同様におとなしくて扱いやすいですし、乗り味もいいですね。16日に栗東坂路で4F53秒5-12秒5。デビューはもう少し先の予定ですが、ここまでは何の心配もなく、順調に来ています」と現状を伝えた。このまま順調にいけば、デビュー戦は11月10日の京都芝2000m。鞍上は
武豊Jの予定。(馬サブロー栗東支局・塩手)
提供:デイリースポーツ