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「みんなで作り上げたJBC」 昨年開催の佐賀競馬に聞いたその効果とは

  • 2025年02月04日(火) 08時35分
 昨年11月4日、佐賀競馬場で初めての「JBC競走」が行われた。記録にはもちろん、記憶にも残る1日となったことは間違いないが、現場の人々はどのような思いで“祭典”を見つめたのか。佐賀県競馬組合・経営企画課の飯田健史さんは、時間が経過した今でも心揺さぶられた瞬間だったことを強調する。

 JBC当日は県内外からファンが詰めかけ、入場人員は1万2789人に達した。1日の売上は55億9140万3800円で、従来を約35億円も更新するレコード。ファンはもちろん、関係者も笑顔があふれた。飯田さんは「JRAの方々だけでなく、佐賀の騎手や調教師も『やってよかった』と言ってくれたのが嬉しい。みんなで作り上げたJBCになった」と振り返り、「3カ月経った今でも目頭が熱くなるくらい感動した。何度でもJBCをやりたい」と話す。

 もちろん改善点もあった。「JBCグッズの購入でお待たせしたり、売り切れる商品があったし、広報の役割でいえば、取材方法の説明など、報道関係の案内で拙い部分があった」と反省を口にする。「それぞれの担当者が改善点をもっていると思う。今後に生かしていきたい」と前を向いた。

 今後、再び佐賀でJBCを開催する日は来るのか。飯田さんは「しっかりとした準備期間を経たうえで、十分に機運が高まってから」という。それは今回の主催者となり感じたことが理由。「JBCがダート競馬の祭典として、重みあるレースだと改めて感じた1日になった。同時にそういったレースを実施する責任も痛感した。したがって前回以上の体制づくりができてから、開催に手を上げたい」。

 そんな佐賀競馬場では、今月6日に佐賀記念(4歳上・JpnIII・ダ2000m)というビッグレースが待ち受ける。「JBCでGI級のレースを経験して、無事に開催できたことで自信がついた。佐賀記念にもたくさんのお客様をお呼びしたいし、売上も伸ばしていきたい」。今年はノットゥルノデルマソトガケ、地方からはシルトプレシンメデージーなど好メンバーが出走。こちらもJBCに負けず劣らずの盛り上がりを見せるだろう。

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