「
デイリー杯クイーンC・G3」(15日、東京)
牝馬クラシック戦線に、数多くの馬を輩出する超重要
ステップレース。今年も素質馬がズラリと名を連ねるなか、虎視たんたんと初タイトル奪取を狙っているのが
ロートホルンだ。前走は10番人気ながら未勝利戦を逃げて勝利したが、そのタイムが前日の
東スポ杯2歳Sを上回る1分45秒9。速力は確かなだけに、あっと驚く快走を見せても決しておかしくない。
衝撃の圧勝劇はフロックではない。昨年11月の東京未勝利戦。10番人気の低評価を覆し、6馬身差Vを飾った
ロートホルンが牝馬の出世レースに駒を進めてきた。新馬戦は6着に敗れたが、3カ月ぶりの2戦目でガラリ一変。加藤征師は「もともと調教では動けていたからね。初戦は(札幌の)コース形態が合わなかった。広いコースの方が向く」と好走の要因を分析する。
前走は序盤から積極的に出していき、自ら速いラップを刻んだ。1800メートルのVタイム1分45秒9は、前日に行われた
東スポ杯2歳S(勝ち馬
クロワデュノール)より0秒9も速かった。指揮官は「あの時計で走れる馬はそういないよ」と、いきなりの重賞挑戦でもスピードは全く引けをとらないとみている。
中間も「至って順調です。予定通りの調整で、先週も申し分ない動きだった」とトレーナーはうなずく。5日には新コンビを組む横山武を背に、美浦Wで6F83秒7-37秒8-11秒9を馬なりでマーク。3頭併せで豪快に突き抜け、さらなる成長を伝えている。
1F短縮で初のマイル参戦となるが、「逃げなくても大丈夫。前走も掛かったわけじゃないから」と対応に自信を見せ、続けてメンバーを見渡すと「“これにはかなわない”って馬はいないな」とニヤリ。自慢の速力を発揮させ、桜の舞台まで視界に入れるつもりだ。
提供:デイリースポーツ