「サウジC・G1」(22日、キングアブドゥルアジーズ)
1着賞金1000万ドル(JRAが定めるレートで約15億7000万円)を巡る戦い。4頭の日本馬が19日、決戦の地・キングアブドゥルアジーズ競馬場で最終リハを決行。3度目の海外遠征となる
ウィルソンテソーロは、同厩の
ウシュバテソーロとダートコースで併せ馬を行った。
向正面から5馬身先行する形でスタート。4角あたりで僚馬を内に迎え入れると、そこからはしぶとく脚を伸ばし、ゴール板では計ったように併入でフィニッシュした。ゴール直後に欧州調教馬で混雑するところもうまくさばいて抜け出し、サウジの地でも高値安定の状態をアピールした。
川田は「常に全力で走り切ってくれるので、こちらとすると少し心配することはありますが、毎度いい状態で出てきてくれますし、精神力も体もタフだなと思います。気持ちも乗っていい状態だと思いました」と手綱から伝わった感触の良さを口にした。見届けた高木師は「日本である程度仕上げてから持ってきた。ジョッキーに反応を確かめてもらう程度でしたが、変わらず順調です」と動きにも満足そうだ。
中東まで遠征してきた指揮官が、心を燃やすのが『打倒
フォーエバーヤング』だ。世界中の
メディアの前で「
東京大賞典で2着。
フォーエバーヤングを逆転できるか?」と問われると、「それを目指して頑張ってきました。力をつけているので楽しみにしています」と、堂々と胸を張った。
提供:デイリースポーツ