クラシック勝ち馬2頭の甥となる
ピコチャンブラック(牡3、美浦・
上原佑紀厩舎)が、
スプリングステークス(3歳牡牝・GII・芝1800m)で重賞初制覇を狙う。
ピコチャンブラックは父
キタサンブラック、
母トランプクイーン、母の
父ネオユニヴァースの血統。母は未勝利だが、そのきょうだいには96年の
日本ダービー覇者の
フサイチコンコルド、09年の
皐月賞を制した
アンライバルド、01年の
京成杯を勝った
ボーンキングなど活躍馬がズラリ。祖母は名繁殖牝馬の
バレークイーンで、近親にも07年の
皐月賞馬の
ヴィクトリー、重賞を3勝した
リンカーンなどの一流馬が並ぶ。
昨年7月の福島の新馬はマイペースの逃げから上がり3F最速でまとめ、2着に7馬身差の大楽勝。早々とクラシック候補の呼び声が上がった。続くアイビーSでも
マスカレードボールから1馬身1/2差の2着に健闘。前走の
ホープフルSでは13着に大敗したが、気性的な若さを見せたよう。少なくとも全力を出したレースではない。
巻き返しを期す今回は血の後押しもある。父
キタサンブラックと祖
父ブラックタイド、伯父の
アンライバルドの重賞初制覇はいずれもス
プリングS。父は15年、祖父は04年、伯父は09年の覇者なのだ。さらには母の
父ネオユニヴァースも03年の勝ち馬となる。
ピコチャンブラックもこのレースが競走馬生活の転機となることを願いたい。