騎手時代に「逃げの名手」として知られた
中舘英二調教師が、
ユニコーンステークス(3歳・GIII・ダ1900m)の
クレーキング(牡3)で
JRAダート重賞初制覇を狙う。
中舘調教師は65年生まれの59歳。84年に騎手デビューして
JRA通算17695戦1823勝。93年の阪神3歳牝馬Sと94年の
エリザベス女王杯の
ヒシアマゾン、07年の
スプリンターズSの
アストンマーチャンでGI・3勝を挙げている。14年の調教師試験に合格し、15年に開業。
JRA通算2572戦217勝。重賞は21年と23年の
アイビスSDの
オールアットワンスなど4勝を挙げている。
ユニコーンSには
クレーキングで挑む。父が
ナダル、祖母が10年の
京都牝馬Sを制した
ヒカルアマランサスという血統馬。昨年6月の新馬は3馬身半差の楽勝だった。その後は
ヤマボウシ賞が3着、カトレアSが2着と強敵相手に惜敗したものの、前走の1勝クラスが好時計で8馬身差の圧勝。今回が重賞初挑戦となるものの、一連の走りを再現できれば、上位争いは必至だろう。
中舘調教師は
JRA重賞を騎手として30勝、調教師として4勝している。しかしながら、ダートでは騎手時代の01年
マーチS・
アイランドオオジャの1勝のみ。「逃げの名手」と活躍したことを考えると、これは少々意外な感じではないだろうか。今回は調教師として8回目の
JRAダート挑戦。過去最高着順は23年の
マーチSの
ロードヴァレンチ、今年の
マーチSの
ブレイクフォースの4着だが、今度こそは「初制覇」といきたい。