95年
日本ダービー(GI)を勝った
タヤスツヨシ(牡16)が29日午前、繋養先である北海道日高町のブ
リーダーズスタリオン
ステーションで、放牧中の事故により右大腿骨を複雑骨折し、安楽死処分がとられたことがわかった。
同馬は、
父サンデーサイレンス、
母マガロ(その父Caro)という血統。
サンデーサイレンスの初年度産駒の1頭として、94年8月に札幌競馬場でデビュー。ラジオたんぱ杯3歳S(GIII)で初重賞勝ちを飾り、
皐月賞(GI)では
ジェニュインの2着だったが、
日本ダービーを制して
サンデーサイレンス産駒初のダービーウイナーとなった。通算成績13戦4勝(重賞2勝)。
96年から種牡馬となり、01年
ユニコーンS(GIII)を勝った
ナスダックパワーや、06年
東京ダービー(南関東G1)を制した
ビービートルネード、06年ダービー
グランプリ(交流GI)を勝った
マンオブパーサーなどの活躍馬を輩出。また、シャトル種牡馬として
オーストラリアでも供用されており、産駒のホロービュレット
Hollow Bulletが04年ヴィクトリア
オークス(豪G1)を制すなどの活躍を見せている。
【鶴留明雄調教師(現役時の管理調教師)のコメント】
「
サンデーサイレンスの初年度産駒として、
ジェニュインや
フジキセキといった強力なラ
イバルのいる世代の中でダービーを獲ってくれた、私にとっては良い思い出のある馬です。やんちゃな馬で、レースでは出遅れも多かったのですが、ダービーではスタートもちゃんと出てくれました。5月にスタリオンで会ってきた際、周りの皆さんからもとても可愛がられている様子が印象的でした。まだ16歳、少し早いですね。かわいそうです」
【ブ
リーダーズスタリオン
ステーション事務局 遠藤幹氏のコメント】
「社台スタリオン
ステーションさんからこちらに移動してきて4年目になりますが、良く頑張ってくれていました。
サンデーサイレンスの初年度産駒の一頭として、馬産地でも人気のある種牡馬で、今年も79頭の種付けを行なっていました。このような結果になってしまい、とても残念に思います」