21日、川崎競馬7Rで行われたC3三・四組(ダ1400m)で、今月8日に亡くなった
グラスワンダーのファイナルクロップとなる
ファイナルワンダー(牡5、川崎・
田島寿一厩舎)が白星を挙げた。
同馬は
父グラスワンダー、
母サトノフェアリー、母の
父ディープインパクトの血統。馬名には「最後の+父名の一部。最後の
グラスワンダー産駒であることから」という意味が込められている。今回は3番人気で出走し、道中は中団の7、8番手を追走。直線は馬場の真ん中を鋭く伸び、最後は1馬身差を付けて、23年8月に水沢競馬で勝利して以来の白星を飾った。通算成績は32戦2勝。
父の
グラスワンダーは97年朝日杯3歳Sに加え、98年
有馬記念から
グランプリ3連覇を飾った歴史的名馬。今年8月8日に30歳の大往生でこの世を去った。残された産駒もごくわずかだが、最終世代の一頭が健在ぶりをアピールした。