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浦和・中島良美騎手と細江純子さんの対談が実現! 浦和競馬場の南関牝馬クラシック戦線から騎手になった理由まで

  • 2026年02月24日(火) 17時00分
南関東の牝馬クラシックロード開幕戦のユングフラウ賞・SII(2月25日、1400m)、一冠目の桜花賞・SI(3月18日、1500m)の舞台となるのは浦和競馬場。都心のオアシスとも言える環境で、3歳牝馬たちが熱戦を繰り広げる。そんな乙女たちの激突を前に、同競馬場所属の女性ジョッキーである中島良美騎手、元JRA騎手の細江純子さんの対談が実現。コースの特徴や注目の馬、さらにはプライペートの過ごし方までお届けします!

(取材・文:志賀浩子)

──南関東の牝馬クラシック戦線は、浦和競馬場ユングフラウ賞から本格化します。

細江:桜花賞もですし、重要な一戦が浦和競馬場で行われるんですよね。浦和は小回りですし、1400mも1500mも入り口に特徴があって、最初のコーナーは各馬が殺到するイメージがあります。中島さんは地元ですが、乗っていてどうですか?

中島:たしかに、1コーナーは各馬のポジション争いが激しくなることが多いですね。1400mは年明け初の浦和開催から、14頭立てを始める予定でした(1月6日8R)。1頭除外が出て13頭立てになったんですが、けっこう馬群が密集したみたいですね。参戦していたジョッキーさんたちが話していました。

──浦和1400mはホームストレッチの4コーナー付近からのスタートで、1コーナーまでが300mほど。1500mは4コーナー奥のポケット付近からなので、スタートしてすぐに少しコーナーを曲がることになります。

細江:すぐにコーナーがくるので最初のポジション取りが重要になりますよね。そのため、先行有利となります。3歳の若駒となると、より二の脚が利いて前、前に行ける馬がいいイメージですか?

中島:そうですね。忙しいので二の脚も重要ですが、スタートダッシュが利くかも大事です。自分のような減量が利いている騎手なら、より前に行こうと考えます。

細江:先輩騎手でスタートが上手な方っていうと、誰が思い浮かびますか?

中島:浦和所属だと(福原)杏さんは上手ですね。

細江:馬場ですが、砂の入れ替えをしてから、ジョッキーさんたちの評判がスゴクいいみたいですね。
(25年11月に、浦和競馬場はコースの砂を全面入れ替え)

中島:入れ替え前の馬場は、雨が降ると田んぼ状になっていました。今は多少の雨なら問題ないですし、馬への負担も減ったと思います。

──馬場が整備されたことで、人馬ともにレースの安全性が高まったんですね。ところで、お2人が騎手を目指すきっかけはなんだったのでしょう?

中島:私は3姉妹の末っ子で、2人の姉とは年が離れています。15歳離れた一番上の姉が競馬が大好きで、京都や阪神の競馬場に写真を撮りに行くんです。その時によく連れて行ってくれました。レースを見ていて、ジョッキーってカッコイイな〜と。

細江:じゃあ、子供の頃はJRAの競馬を見ていたんですね。

中島:そうです…というか、競馬に中央と地方があることを知りませんでした。 

細江:その頃は、どの馬が走っていた頃でしょう?

中島:ウオッカとかダイワスカーレットとかですね。

──64年ぶりに牝馬で日本ダービーを勝ったウオッカと、桜花賞秋華賞と勝った牝馬二冠のダイワスカーレットの2頭は大人気でした。

細江:中島さんは、どっち派でした?

中島:どっちの牝馬も強いなと思っていました。姉も牝馬を応援していて、この2頭もですしジェンティルドンナも好きみたいでしたよ。で、姉について行くだけでなく、中学生になると、年末は千葉の祖母の家に泊まって、中山競馬場に有馬記念を見に行ったりしていました。

細江:ということは、もうその頃には将来は騎手になると決めていたんですね。

中島:そうですね。母は反対していましたが、私が何か言われても聞かない性格なのを知っていますからね。それで、「せめて、高校は卒業してほしい」と言われました。今思えば、いい準備期間ができたんだと思います。目が悪かったので、高校の間にレーシックの手術を受けたりもできましたし。

細江:私も高校を出てから競馬学校に入りました。うちの両親は反対はしていなかったんですが、「高校は出てもいいんじゃない」って。高校生活を送った3年間でJRA地方競馬の違いなどが勉強できましたし、競馬学校の受験に向けてトレーニングをすることもできたのは良かったですね。実際に騎手になって、競馬が好きなお姉さんは喜んでいるんじゃないですか?

中島:そうみたいですよ。“自慢したい!”って言っています(笑)。母も今は応援してくれています。

──細江さんは、なぜ騎手に?

細江:ミーハーだから武豊さんに憧れて(笑)。あとは、アニメですね。『ハロー! レディリン』って主人公の女の子が馬とともに成長する物語だったんです。それを見て、「人と馬は、こんなに心を通わせることができるんだ」って。中島さんは、憧れの騎手はいました?

中島:内田博幸騎手です。ゴールドシップで活躍しているのを見て憧れました。その時は、元地方競馬所属のジョッキーだったことを知らなかったんです。私、ファンの時、ジョッキーのサインをもらうのを楽しみにしていたんですよ。ウイナーズサークルで内田さんにお願いした時の対応がスゴク丁寧でしたね。

細江:ホント、ウチパクさんのファンサービスって素晴らしいですよね。じゃあ、自分も見習おうと?

中島:そうですね。でも、人見知りが激しくて、なかなかうまくできないんですよ。恥ずかしくて目をそらしちゃったり。だいぶマシになったとは思うんですけど、難しいですね。でも、いつも応援してくださるファンの方たちには感謝しています。

(文中敬称略、了)

中島良美
浦和競馬・川島豊厩舎所属。1999年生まれ、大阪府出身。2019年にデビュー、目標とする先輩たちの背中を追いながら、南関東競馬を盛り上げる存在として期待が寄せられている。

◇細江純子
愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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