29日、
大井競馬場で行われた第54回
東京大賞典(3歳上、交流GI・ダート2000m、1着賞金8000万円)は、
C.ルメール騎手騎乗の2番人気
カネヒキリ(牡6、栗東・角居勝彦厩舎)が、好位の外めから直線に向いて伸びると、先団の後方から差を詰めた1番人気
ヴァーミリアンとの叩き合いをクビ差制して優勝した。勝ちタイムは2分04秒5(良)。さらに2.1/2馬身差の3着には3番人気
サクセスブロッケンが入った。
勝った
カネヒキリは、
父フジキセキ、
母ライフアウトゼア(
その父Deputy Minister)。伯父に
Silver Deputy(種牡馬)がいる血統。02年セレクトセール当歳にて2000万円(税抜)で落札されている。
05年
ユニコーンS(GIII)で重賞初制覇を飾ると、同年の
ジャパンダートダービー(交流GI)、ダービー
グランプリ(交流GI)、
ジャパンCダート(GI)を制覇。06年
フェブラリーS(GI)を勝ってドバイワールドC(首G1)にも出走した(4着)。その後、2度の屈腱炎を経て今年11月の
武蔵野S(GIII)でカム
バック。復帰戦は9着に敗れたものの、続く前走の
ジャパンCダートで2年10か月ぶりの勝利を挙げていた。通算成績17戦10勝(うち地方4戦3勝、海外1戦0勝、重賞7勝)。
騎乗した
ルメール騎手は07年
川崎記念(
ヴァーミリアン)に続く交流GI・2勝目。管理する角居勝彦調教師は06年
ジャパンダートダービー(
フレンドシップ)と
カネヒキリでの2勝を合わせて交流GI・4勝目。また、
JRA所属馬の
東京大賞典制覇は06年
ブルーコンコルド、07年
ヴァーミリアンに続く3年連続となった。
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。