【競馬人生劇場・平松さとし】25日に英
アスコット競馬場でキングジョージ6世&
クイーンエリザベスS(G1)が行われ、日本から
マスカレードボール(美浦・
手塚貴久厩舎)と
ヴェルテンベルク(栗東・
宮本博厩舎)が挑戦した。結果はそれぞれ7、9着。上位進出はかなわなかった。両調教師は、共に海外遠征の難しさや競馬場の形状の差を敗因の一つに挙げながらも「相手も強かったです」と敗戦を受け止めた。
勝った
カルパナ、2着
カランダガンは昨年はそれぞれ2、1着だった実力馬。今年は1、2着が入れ替わる形での決着となった。さらに3着ベンヴェヌート
チェッリーニは今年の愛ダービー(G1)馬であり、強豪が実力通りの走りを見せた結果だったと言えるだろう。
ちなみに、この3頭はそれぞれ英国、仏国、愛国の調教馬。今年は9頭立てだったが、日本を含めると4カ国のトップホースが顔をそろえたことになる。
欧州では国境を越えた遠征が日常的に行われており、陣営にも「海外遠征」という特別な雰囲気はあまりない。各国の有力馬が一堂に会する光景は珍しくなく、ブ
リーダーズカップをはじめとする米国の大レースや、香港、
ドバイの国際競走でも同様である。
一方、日本最大の国際競走である
ジャパンC(G1)に目を向けると、20年以降の外国馬の出走頭数は1、3、4、1、3、1頭。19年は外国馬の参戦がなく、日本馬のみで争われた。
今回の
アスコット競馬場には、日本から駆け付けたと思われるファンの姿も数多く見られた。世界のトップホースが集う舞台には、それだけ多くの人を引きつける魅力があるということだろう。
日本競馬には世界トップ
クラスの賞金や充実した競馬インフラがあり、海外からも高い評価を受けている。だからこそ、今後さらに世界の名馬が日本で競い合う機会が増えれば、競馬ファンにとってこれ以上ない喜びとなるはずだ。
パスポートを手にすることなく世界最高峰の競馬を目の当たりにできる…。そんな舞台が、日本でより一層実現していくことを期待したい。(フリーライター)
スポニチ