夏競馬唯一のG2「第62回
札幌記念」の追い切りが12日に行われ、函館競馬場で調整する
アドマイヤテラは芝
コースでパワフルな動きを見せた。洋芝に
フィットした脚さばきは迫力満点。秋の目標となる
フランスG1
凱旋門賞に向け、万全の仕上がりで前哨戦に挑む。友道厩舎の僚馬
ショウヘイも同じく芝
コースで軽快な動き。中距離G2・3勝目へ、態勢を整えた。
北の大地から世界へ――。
アドマイヤテラは開門から30分後の午前6時に函館芝
コースに姿を現した。スラリとしたステイヤー体形、光り輝く芦毛の馬体は少しモヤがかかった早朝の時間帯でもオーラを放っていた。ゆったりとリズム良く
スピードに乗り、徐々に加速していくと馬なりのままラスト1Fは11秒6とパワフルな伸び。全体時計は5F68秒2と軽めの調整ながら充実ムードを漂わせた。
手綱を取った岩崎毅助手は順調ぶりに頬を緩める。「動き自体はいつも通りですね。1頭だったのでゴール後、少しフワッとしましたが、
阪神大賞典(1着)もそうでしたからね。体重の増加は成長分。無駄肉がなく、いかにも長距離ランナーっぽい馬です」と好感触を伝える。
5歳になって本格化。今年初戦の
阪神大賞典は3馬身差の
レコードVを飾り、続く
天皇賞・春は勝ち馬から0秒1差の3着と長距離路線で
トップレベルの力を示した。札幌では2年前の
阿寒湖特別で首差の2着に好走しており、洋芝自体は問題ない。気になるのは約2年5カ月ぶりとなる2000メートルの距離適性。「多少短いと思いますが、ポケットから
スタートするので京都、阪神の2000メートルよりコーナーまでの距離がある分、1コーナーまでゆったり運んでほしいですね」とポイントを挙げた。
今秋、世界最高峰のG1
凱旋門賞(10月4日、パリロンシャン)に挑戦することが発表済み。過去に友道厩舎は
マカヒキ(16年14着)、
ドウデュース(22年19着)の2頭が挑戦したが先輩たちとは違い、国内戦を
ステップに踏む。前走後は北海道のノーザン
ファームでたっぷり英気を養い、函館入り。同助手は「元々(間隔を)詰めて使っていないので休み明けは気にならないですね。何の心配もしていません」と満足げに送り出す。大志を抱くテラが世界への第一歩として、真夏の大一番で躍動する。
≪二千で重賞21勝≫友道厩舎は
JRA重賞82勝のうち、2000メートル戦で距離別最多の21勝を
マークしている。
札幌記念には過去5頭を送り込み、【0・1・1・3】の成績。18年1番人気だった
マカヒキは惜しくも鼻差の2着だった。5歳以下だった3頭は4着以内に好走しており、今年の4歳
ショウヘイ、5歳
アドマイヤテラもチャンスは十分ある。9年ぶりにG1馬不在のメンバー。G1・3着の実績がある強力2頭出しで当レース初Vを狙う。
スポニチ