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キンシャサ四位「直線が長く感じた」/高松宮記念

  • 2010年03月29日(月) 12時04分
 「第40回高松宮記念・GI」(芝1200m)は28日、中京11Rに18頭で争われ、好位を追走した1番人気キンシャサノキセキがゴール前、横一線の激戦を制しV。1分08秒6のタイムで悲願のGI初制覇を飾った。6番人気のビービーガルダンが鼻差の2着。3着には3番人気のエーシンフォワードが追い込んだ。2番人気のアルティマトゥーレは出遅れが響いて5着に敗れた。

 際どい勝負だった。ゴール前の激しいせめぎ合いを制したのは、豪州生まれのキンシャサノキセキ。「ゴールしたときは半信半疑だった。安藤さんの脚色が良かったから」と四位。とにかく前だけを見て必死に追った。「中京の短い直線が長く感じたね」。この日を最後になくなる直線313.8mの攻防は、キンシャサの執念が上回った。

 08年の高松宮記念スプリンターズSで2着。大舞台で悔しい思いをしてきたが、これで晴れてGI馬の仲間入りとなった。また日本調教馬の南半球産馬としては初の栄冠。堀師は「目立って成長が遅いとは思わなかったが、同世代の馬より調教後のダメージを感じた」と遅生まれならではの苦労を語った。「古馬になり体力がつき、安定して走れるようになった。気持ちの面でもだいぶ人の言うことを聞くようになった」。心身の成長が、ここまでの躍進につながった。7歳でトップに立った遅咲きのスピードスター。連勝街道をどこまで突っ走るのか注目だ。

提供:デイリースポーツ

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