「第15回
プロキオンS・GIII」(ダート1400m)は11日、阪神10Rに16頭で争われ、抜群のスタートからハナを奪った紅一点の4番人気
ケイアイガーベラが後続を完封。15年ぶりの
JRAレコード更新となる1分21秒8で重賞初Vを決めた。2着は2番人気の
サマーウインドで、無敗の7連勝を狙った1番人気の
ナムラタイタンは3着に終わった。
泥ひとつかぶらなかった。大外枠から手綱を押してハナを奪うと、パートナーをなだめて引きつけるような逃げ。ステッキを入れて、追い出したのは直線半ば。後続との差をさらに広げ、最後は4馬身差の完勝だった。「外枠だったし、自信を持って。2番手でもいいと思っていたけど、馬の調子が良過ぎて行っちゃいましたね」。きれいなままの勝負服で、岩田は笑顔を見せた。
この日は14キロ増での参戦だったが、平田師は成長を感じ取っていた。「前走は輸送して減っていたし、戻ったのと増えたのと。厚みが出て、短距離のダート向きの体になった」と目を細める。勝ち馬が2年連続で参戦した
サマーチャンピオンには進まない方針だ。「佐賀は行かない。1回休ませたい。オーナーと相談してからだけど、
JBCスプリント(11月3日・船橋)を予定している。1000mでも行くしかない」。4歳の快速娘が重賞街道で咲き続ける。
提供:デイリースポーツ