1週遅れの開催となった
桜花賞最終
トライアル「第45回
フィリーズレビュー・GII」(芝1400m)は21日、阪神11Rに16頭で争われ、中団やや後方を追走した3番人気の
フレンチカクタスが、直線外から抜け出して快勝。GI出走へ勝負のかかる一戦を制した。勝ちタイムは1分22秒3。1馬身1/4差の2着は6番人気の
スピードリッパー、さらに首差の3着には5番人気の
エーシンハーバーが入り、この上位3頭が
桜花賞(4月10日・阪神)への優先出走権を獲得した。なお、1番人気に支持された
ドナウブルーは、後方から差を詰めたが4着まで。
「返し馬ですごく落ち着いていた。ゲートもうまく出て、スムーズに流れに乗れましたね」と北村宏は会心の勝利に笑顔を見せた。
昨年は
ロジフェローズで4着。わずか頭差で出走権を逃しただけに「リベンジですね。(近走は)強い相手にわざとぶつけ、攻めの姿勢を貫いた。それがこういう結果を生んだのかも」と大竹師は満足そう。
開業3年目での記念すべき重賞初Vに「こういうときなので手放しでは喜べないが、強い相手から逃げずに戦って乗り越えたことが、少しでも被災地の人たちへのメッセージになれば」と口元を引き締める。
「引き続き栗東に滞在します。
桜花賞は200メートル延長になるので、もう少し
リラックスして走れれば。強いのがいますからね」。もぎ取った桜色のチケットを握り締め、無敗の女王が待つ仁川のマイルへと思いをはせる。
提供:デイリースポーツ