素晴らしい動きだった。連覇を狙う
ケイアイガーベラは、栗東坂路で単走追い。序盤からスピードに乗り、軽快にこう配を攻め上がる。コーナーを曲がり、前を走る3頭を避けるように進路を右に取って進むと、肩ムチを合図にさらに加速。ラストはラチに沿うように鋭く伸びて、4F49秒4-35秒6-11秒7の一番時計をたたき出した。
調教に騎乗した藤懸(レースは秋山)は「馬場のいいところで追い切れたが、コントロールが利いていたし、最後は余力も残っていた。調子は良さそうですね」と初めてまたがった重賞馬のパワーに目を見張る。見守った平田師も「軽量のジョッキーが乗っていたので、あれくらいは動けるかな。思った通り」と動きに及第点を与えた。
前走の
ポラリスSは3着に敗れたが、牝馬には酷量の56.5キロを背負いながらも、勝ち馬から鼻、首差と地力を示す内容だった。中間は栗東近郊のノーザンファームしがらきでじっくりと休養をして、3戦無敗の淀のダート1400mに照準を合わせてきた。
「前走はあまりカイバを食べず、体重が減っていた(16キロ減)が、体は戻ってきている。この馬の強い時は、前々でスピードに任せて押し切るもの。フラストレーションがたまる競馬が続いているので、
ガーベラらしい競馬をしてほしい」と師。昨年はレコードで制した舞台で、今年も鮮やかな花を咲かせる。
提供:デイリースポーツ