「第16回
プロキオンS・GIII」(ダート1400m)は10日、京都11Rに16頭で争われ、道中最後方に位置していた9番人気の
シルクフォーチュンが、メンバー最速の上がり34秒9の末脚で前を行く人気馬を抜き去り、うれしい重賞初制覇。勝ちタイムは1分22秒1。2馬身半差の2着は3番人気の
ダノンカモン、さらに1馬身半差の3着には1番人気の
ケイアイガーベラが入った。
藤岡康は「ペースははまったが、それにしても強い競馬でした。直線は周りが止まって見えました。気持ち良かったですよ」と満面の笑みで流れる汗をぬぐった。
3歳春にトモを骨折。約1年間の長期休養を強いられ、今でもボルトが埋め込まれている。苦労を乗り越えて重賞初タイトルを手にしただけに、藤沢則師も喜びはひとしおだ。「勝つときはこんなもの。4角で外を回る競馬が続いていたので、馬群で詰まってもという気持ちだったが、うまく乗ってくれましたね」と鞍上に拍手を送った。この後は
NST賞(31日・新潟)で連勝を狙う。破壊力抜群の5歳馬が、暑さに負けず快進撃を開始する。
提供:デイリースポーツ