「第16回
ファンタジーS・GIII」(芝1400m)は5日、京都11Rに17頭で争われ、中団を追走した8番人気の
アイムユアーズが直線で鞍上
メンディザバルが追い出すと、力強い伸び脚を披露。前を行く人気馬をまとめて差し切り、重賞初制覇を成し遂げた。勝ちタイムは1分21秒3。1馬身1/4差の2着は4番人気の
アンチュラス、さらに鼻差の3着には1番人気の
ファインチョイスが入った。
メンディザバルが見事なエスコート。「DVDを見て“すごい馬だな”と思っていた。手綱さばきがどうこうということはなく、簡単に乗れた。強いなと思った」。08年WSJSで総合優勝を果たしたが、未勝利での栄冠だった。記念すべき日本での初Vが重賞。覚えたての日本語で「
アリガトウ」と感謝を口にした。
関東馬では初めての
ファンタジーS制覇。長距離輸送をクリアしての勝利に、手塚師は「
函館2歳Sの雪辱を果たせてよかった。今のところ不安はない。距離が延びても大丈夫。自信を持って、GIへ向かいたい」と笑みを浮かべる。このまま栗東に滞在し、阪神JF(12月11日・阪神)で2歳女王の座を狙う。
提供:デイリースポーツ