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ドナウブルー、春の照準はヴィクトリアM/京都牝馬S

  • 2012年01月30日(月) 11時59分
「第47回京都牝馬S・GIII」(芝1600m)は29日、京都11Rに16頭で争われ、好位を追走した2番人気のドナウブルーが残り1Fで先頭に立ち、後続の追撃を振り切って重賞初制覇。勝ちタイムは1分33秒8。1馬身1/4差の2着は直線で内を突いて伸びた1番人気のショウリュウムーン、さらに首差の3着には3番人気のアスカトップレディが入り、上位人気3頭での決着となった。

 C・デムーロ騎手は喜びをかみしめた。「フィニッシュの瞬間? 幸せだなって思った。重賞を勝つのは初めてなので」。昨年、自国イタリアでリーディングに輝いたが、重賞Vは味わったことがない。「4角の手応えも良かったし、いい脚を使った」と頬を緩ませた。

 「1年以上かかりました」。石坂師はホッとした表情を見せた。無傷2連勝で桜花賞候補と目されたが、気性面が災いしGIへの出走は果たせなかった。「カッカしなくなって、馬体重も安定した。妹(シンザン記念を制したジェンティルドンナ)に先を越されたけど、重賞を勝てると思っていたからうれしい」と格上挑戦での重賞初Vに目を細める。春の照準はヴィクトリアマイル(5月13日・東京)。「次は未定だけど、目標はそうなる」とうなずいた。

 最終レース後、C・デムーロ騎手はサインをするために雪のなか、ファンの元へと戻った。「メーンレースのあとに“戻って来るから”って言ったから」。母国の競馬はストライキ中。若武者はファンの大切さ、騎乗できる喜びを感じている。「重賞を勝つことが目標だった。次の目標はGI、そうフェブラリーSを勝つこと」。歩む道は違っても、人馬は同じ目標へと突き進む。

提供:デイリースポーツ

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