桜花賞トライアル「アネモネS」(芝1600m)は10日、中山11Rに16頭で争われ、中団を追走した1番人気のパララサルー(牝、父ディープインパクト、美浦・国枝)が直線で外から豪快に伸び、OP勝ちを決めた。勝ちタイムは1分39秒6。1馬身1/4差の2着は先行して粘り込んだ10番人気のマイネエポナ。この上位2頭には桜花賞(4月8日・阪神)の優先出走権が与えられる。さらに首差の3着には、直線で勝ち馬とともに追い上げた15番人気のクッカーニャが入った。

　厳しい馬場コンディションもなんのその。破竹の3連勝を達成し、サクラ舞う大舞台へのチケットを手に入れた。不良馬場の芝は水が浮くほどの状態。北村宏が「3角でステッキが入ったし、どうなるかと思った」と振り返るように、道中では脚を取られて前へ進んで行かなかった。それでも、直線を向くと一気に加速。最速の上がり37秒2を記録し、きっちり差し切った。「最後はいい伸びを見せてくれた。これから楽しみ」とパートナーをたたえる。

　今後について、国枝師は「ダメージはなさそうなので、様子を見てから栗東へ移動させる」と10年のアパパネと同じプランを口にした。偉大な先輩の背中を追って、頂点を目指す。

提供：デイリースポーツ