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橋口弘次郎調教師、ディープブリランテにエール/栗東トレセンニュース

  • 2012年07月13日(金) 12時10分
 2006年に行われたキングジョージVI&クイーンエリザベスS。日本中の競馬ファンが「勝つんじゃないか」とハーツクライに大声援を送った、白熱のゴール前は今でも鮮明な記憶として残っているのではないだろうか。そのハーツクライを管理していた橋口弘次郎調教師に当時の様子や思い出などを語っていただいた。

 まずは、ハーツクライキングジョージへの参戦はいつ頃から思い描かれていたプランなのかというところを聞いてみた。

有馬記念を勝った時にルメール騎手が“キングジョージ”を口にしたんですよ。それが頭の片隅に残っていたんでしょうね。ドバイシーマクラシックを勝った時のインタビューで“キングジョージに行きたいですね”って明言してしまったんですよ。でも、オーナーも本場イギリスの競馬で活躍したいという思いが強かったようで、すんなりキングジョージへの参戦が決まりました」

 ドバイ遠征の経験もあったハーツクライ。ドバイ時には輸送しても普段と全く変わりなかったのだが、この時ばかりは違っていた。

「ドバイの時は輸送する時も現地へ着いてからもユートピアと一緒。ハーツクライもなにも不安はなかったんでしょうね。ただイギリスへは一頭での輸送。よほど寂しくて不安だったんでしょう、水さえ飲まなかったと聞きました」

 師が現地に到着すると、真っ先に厩舎へ向かい、馬の様子を確認したが、その際には「競馬に使えるかな」と不安な思いが募った。到着してからも馬房内に設置されている飼葉桶を蹴って破壊。厩舎の管理者であるクマーニ調教師に「今まで飼葉桶を壊したのは初めてみた」と目を丸くさせたほど。見知らぬ場所へ一頭で連れて来られて、よほど不安な時間が続いたのであろう。

 しかし、そこからがハーツクライ。「環境に慣れると、見る見るうちに馬体も良くなっていきました」と師。さらには「調教の時は帯同馬を付けてもらっていたんですが、それも必要ないと思えるくらい堂々としていましたね」とこの馬の長所である“度胸”が出て、本来の姿に戻ってきた。

 それだけに師が口にする海外遠征での重要な部分は「環境の変化に動じない精神的な強さ」。これがなければ、いかにパフォーマンスの高い走りができる馬でも海外では通用しない、それを繰り返し強調していた。

 ディープブリランテにとって明確なプラス材料は55キロという斤量。「キングジョージは、2コーナーからスタートして3コーナーまでが下り。そこから4コーナーまでを上って、さらに直線でゴールまで上るというタフなコースです。日本にはないコース形状ですから、日本の競馬で考える単純な斤量差ではありませんよ」と師。

 日本時間の7月7日(土)4時にニューマーケットに無事到着したディープブリランテ。橋口調教師は「大いにチャンスあり」とエールを送っていた。(取材:井内利彰)

netkeiba.com(PC)、競馬総合チャンネル by netkeiba.com(スマホ)、競馬総合チャンネル(携帯)では、キングジョージ特集を公開中です。ディープブリランテを管理する矢作芳人調教師の独占インタビューや、合田直弘氏によるレース展望、2006年のハーツクライ遠征ドキュメントなど内容盛りだくさん。ぜひご覧ください!

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