サマーマイルシリーズ第2戦「第47回
関屋記念・GIII」(芝1600m)は12日、新潟11Rに18頭で争われ、2番手でレースを進めた1番人気の
ドナウブルーが、好位のインから脚を伸ばした5番人気
エーシンリターンズ(2着)との激しい叩き合いを首差制し、2つめの重賞タイトルを獲得した。勝ちタイムの1分31秒5は、01年の
関屋記念で
マグナーテンが記録したタイムを0秒3更新するコースレコード。さらに2馬身差の3着には中団からロスなく立ち回った8番人気の
スピリタスが食い込んだ。
「スタートが上手だし、自分の位置を取れる。あとは自分のペースで行くだけだった。最後は2回くらい抜き返したし、すごい勝負根性を見せてくれた。馬に勝たせてもらいました」。初コンビを組んだ内田博は、センスの良さとハートの強さに舌を巻いた。
石坂師は
エクスペディションで制した先週の
小倉記念に続いて、2週連続重賞制覇。「人馬とも根性を出した。ジョッキーも素晴らしい」。そう言って内田博の騎乗を絶賛したあと、ちゃめっ気たっぷりに「実はこのレースがサマーシリーズだって、最初は知らなかったんだ」と頭をかいた。今後について「プランはふたつある。シリーズの賞金を獲りにいくか、芝の千八を使うか。でも金に目がくらんじゃうよね。馬主さんと相談するけど、欲が出るでしょ」。
エリザベス女王杯の
ステップレースとなる
府中牝馬S(10月13日・東京)よりも、
京成杯AH(9月9日・中山)に色気を見せた。
同厩の全妹
ジェンティルドンナはこの春、3歳牝馬2冠を達成。「いずれ妹とも戦わなければならん」と、師は姉妹対決を出し惜しみするつもりはない。運命の一戦に向けて、まずは夏のマイル王の座をきっちり手に入れる。
提供:デイリースポーツ