日本ダービー(GI・芝2400m)に出走予定の
ロゴタイプ(牡3・
田中剛厩舎)、
サムソンズプライド(牡3・
杉浦宏昭厩舎)
アポロソニックに(牡3・
堀井雅広厩舎)の陣営のコメント。
ロゴタイプについて
田中剛調教師。
「先週が本追い切りのつもりでしっかりとやっていましたので、今週(5/22)は調整程度の単走での追い切りでした。いつもと変わらず、全身を使っていいフットワークをしていましたね。
皐月賞(GI・芝2000m・1着)時の好調をキープしていると思います。
皐月賞の当該週の追い切りは、73秒と少し遅かったですが、今日は15-15ピッタリで、ある程度しっかりやれました。
僕はたまに5000mくらいを走るのですが、そういうトレーニングをすると、徒競走でもちゃんと走れるんですよね。ですから、日頃からしっかりと馬場で距離を乗っていれば、当該週の追い切りが調整程度でも、レースで走れるのではないかと自分の経験を踏まえて思いました。それに競馬で連闘する場合は、中間は軽めの調整で臨みますが、それでも勝つことがありますよね。それと重ねると、1週前にレースに近い負荷をかければ、当該週は軽めでも走れるというのもありますね。昔は1回のレースが3本の追い切りに相当すると言われていたように、
皐月賞もいいトレーニングにもなっていると思いますしね。
前走後はすぐに山元トレセンに放牧に出し、2週間ほどで帰厩しました。牧場からの輸送で少し体が減っていましたが、3日後くらには体重も戻りましたし、ここまで順調に来ています。
2400mの距離は、折り合いもつきますから心配ないでしょう。
ローエングリンの
父シングスピールも
ジャパンC(GI・芝2400m)で良い競馬をして勝っていますし、ミルコもクリスチャンも大丈夫だと言ってくれています。
明日はゆっくり疲れを取ってあげて、明後日は角馬場からゲート練習を予定しています。あとは、厩務員と調教助手に何か忘れ物はないかということを確認をしますが、前回同様に順調に来ていますし、多分忘れ物はないという確認が取れると思います。
普段も扱いやすい馬ですし、今日の追い切り後も、馬房の中でいつものように寝ていました(笑)。
緊張もワクワクもありますが、1日1日を大事にやっていくことだけを考えています。パドックでジョッキーにしっかりバトンタッチできるように、しっかり調整していきます。後はジョッキーに任せたいと思います」
サムソンズプライドについて、
杉浦宏昭調教師。
「前走の
プリンシパルS(3歳OP・芝2000m・1着)は、ジョッキーがうまく乗ってくれたし、展開が向いて恵まれた部分も多かったと思いますが、よくここまで来てくれたと思います。こんな大舞台に出られることはなかなかないので、嬉しいですね。
デビューから9戦目の未勝利勝ちの頃から、ようやく能力を出してくれるようになりました。体付きも、お尻に筋肉がついてたくましくなってきました。競馬に行くとテンションが高いですが、稽古では落ち着いているのでやりやすいですね。
追い切りは、レース数も使っていて間隔も詰まっていましたし、気持ちも体もできていますから、オーバーワークにならないようにしました。
距離は400m延びる分にはこなせるでしょうし、展開に注文がつくタイプでもありません。あとは相手関係ですね」
アポロソニックについて、勝浦正樹騎手。
「速い脚がない馬なので、できれば逃げたいですね。逃げられなくても早め早めの競馬をしたいと思います。他の馬に合わせる競馬はしたくないです。距離はこなせると思います。周りに速いぞと言われるくらいの競馬をしたいと思います。ダービーですし、悔いの残る競馬はしたくないですからね」
同じく
アポロソニックについて、
堀井雅広厩舎の米良調教助手。
「前走の
青葉賞(2着)は、あそこまでいったら勝ちたかったですね。ゴール板を過ぎてもバテていませんでしたから、この馬の良さを生かせたと思いますし、元々スタミナがあると感じていました。前走後も疲れもなく元気です。
1週前は馬も出来上がっていましたから、気持ちを乗せ過ぎずに軽めの追い切りでした。今日(5/22)は、気持ちを乗せるように6ハから15-15で入って、終いもしっかり伸ばすという内容でした。前走同様、今回も良い状態ですね。
東京の2400mは、1回経験していますから大丈夫だと思います。
京成杯(GIII・芝2000m・7着)の時が伸びないけどバテないという競馬だったので、ジョッキーと相談の上、
山吹賞(3歳500万・芝2200m・1着)では逃げるレースをしました。無理に行かなくても良いですが、バテない強みを生かす競馬をしてほしいですね」(取材・写真:佐々木祥恵)