日曜の中京11R、
プロキオンS(GIII・ダ1400m)に出走予定の
スノードラゴン(牡5・
高木登厩舎)と、昨年のこのレースの覇者・
トシキャンディ(牝7・
天間昭一厩舎)について、陣営に取材した。
スノードラゴンについて、
高木登調教師。
「前走の欅S(東京・OP・ダ1400・7着)は状態も良かったですし、はっきりした敗因がわからないんですよね。右回りだと右手前のまま走ってしまうので、左回りの方が良い馬ということもあり、前走は左回りの1400mとベストの条件だと思ったのですが、スッと手前を替えてくれませんでした。また2走前に中山で勝った時(
京葉S)が1200mと、距離を短縮した影響もあったかもしれません。以前は隣の馬にに合わせてしまい、並んでから抜くことがなかなかできなかったのですが、脚をためて差す競馬を教えてきて、そういう面もなくなってきました。だから余計に前走はどうしたのだろうという感じでした。
先週の段階で馬は出来ていますので、今週はポリトラックで終いサラッと追い切りました。6月の
北海道スプリントCは補欠でレース予定が延びましたが、引き続き調子も良いですし、改めて期待したいですね。新馬の時は牛みたいにパドックを歩いていたので大丈夫かなと心配になったのですが(笑)、いざレースに行くとゲートの出は速いんですよね。最近はピリピリしたところも出てきましたが、普段は大人しいですよ。厩舎にミストがついているのですが、ミストの当たる場所に顔を出して、濡れながらボーッとしています(笑)」
トシキャンディについて、
天間昭一調教師。
「去年このレースを勝った後に佐賀の
サマーCh(GIII・ダ1400m・7着)に遠征したのですが、その時のダメージが残ってしまい、その後のレースでは精彩を欠きました。交流重賞は賞金が足りませんし、前走後は適鞍もなかったので、このレースを視野に入れて放牧に出しました。
今日の追い切りは坂路でやりましたが、動きはあんなものではないかと思います。ただ去年の今頃はもう少し迫力がありましたし、今回は休み明けということもあり、背腰の筋肉の付き方が足りないようにも思います。坂路に入るのは嫌がったりしないので、今は体的にも苦しいところはないとは思いますけどね。昨年勝ったのは、この馬のスピードもありますが、うまく展開がはまってくれたのもありますね。今年も自分の競馬をしてどこまでやれるかでしょうね」(取材・写真:佐々木祥恵)