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「絶対王者」ロードカナロアが力強く抜け出し連覇&GI5連勝!/スプリンターズS

  • 2013年09月29日(日) 18時19分
 29日、中山競馬場で秋の短距離王決定戦・スプリンターズS(3歳上・GI・芝1200m)が行われ、昨年のこのレースから始まったGI5連勝を目指し、短距離王者ロードカナロア(牡5、栗東・安田隆行厩舎)が岩田康誠騎手を背に出走した。

 レースは、前哨戦で王者を下した2番人気ハクサンムーン(牡4、栗東・西園正都厩舎)が一目散に飛び出して逃げる展開となり、ロードカナロアは先行馬を見ながらの5〜6番手を追走。4コーナーを回り、ハクサンムーンが逃げ込み態勢を固めに入る中で迎えた最後の直線では、坂下残り200mで王者のエンジンが点火すると、外から一気に末脚を爆発させ、ゴール前でハクサンムーンを勢いよく捕らえて差し切り、最後は3/4馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分7秒2(良)。

 さらにクビ差の3着には、ゴール前で内からしぶとく脚を伸ばしていた15番人気マヤノリュウジン(牡6、栗東・庄野靖志厩舎)が飛び込んだ。クビ差の4着には6番人気マジンプロスパー(牡6、栗東・中尾秀正厩舎)、5着に10番人気アドマイヤセプター(牝5、栗東・橋田満厩舎)が続き、掲示板は確定した。

 なお、千二初参戦の3番人気グランプリボス(牡5、栗東・矢作芳人厩舎)は7着だった。

 勝ったロードカナロアは、父キングカメハメハ母レディブラッサムその父Storm Catという血統。昨年のこのレースでGI初制覇を飾ると、香港スプリント高松宮記念安田記念を制し、世界レベルの走りで短距離界を席巻。「絶対王者」が、秋の初戦を一叩きされて迎えた今回は、当面のライバルと目された逃げるハクサンムーンをゴール前で力強く捕らえ、後続の追撃を一切許さぬ完成された走りを披露し、昨年に続くスプリンターズSの連覇と、短距離GI・5連勝を見事に達成。レース後、鞍上の岩田康誠騎手にいつもの大きなアクションはなく、王者の背中を確かめるようにして勝利の余韻に浸っていた。

【勝ち馬プロフィール】
ロードカナロア(牡5)
騎手:岩田康誠
厩舎:栗東・安田隆行
父:キングカメハメハ
母:レディブラッサム
母父:Storm Cat
馬主:ロードホースクラブ
生産者:ケイアイファーム
通算成績:18戦12勝(海外1戦1勝、重賞8勝)
主な勝ち鞍:2012年スプリンターズS(GI)、香港スプリント(GI)、2013年高松宮記念(GI)、安田記念(GI)

■勝利ジョッキー:岩田康誠騎手のコメント

「(無事に勝利でき)一安心というか、肩の荷が下りました。スプリンターズSでは断然の1番人気でしたし、win5もありましたので何とかしようと思っていたのですが、ゲートでは少し出遅れてしまったこともあり、自分自身で納得がいかないレースになりました。しかし、ロードカナロアは二の脚もありますし、馬群の中で辛抱できる気持ちもあります。それを絶やさないように、直線に向くまで持たせることができました。

(レースの前半3ハロン通過が32秒9で)それなりに流れていましたし、3〜4コーナーではロードカナロアとの前後に空間がありました。それで多少は楽なレース運びになった面があるかと思います。直線では、最近になって追い出してモタつく面があり、それだけを気にしていました。最後は(末脚を)爆発させることができてよかったです。

(出遅れなどで)今日は少しリズムが悪かったなという思いがあり、負けると引退ということでしたが、次に繋げることができました。本当に嬉しい勝利になりました。次走はどのレースを使うかまだ分かりませんが、年内で現役を終えることになっています。最後に、もう一花咲かせられたらいいなと思います。

(改めて、ロードカナロアについて)本当に素直な馬で、『これで走るのか?』という気持ちがずっとあります(笑)。普段から大人しい馬なのですが、ゲートが開けば爆発してくれて、利口ですね。騎手に忠実な馬だと思います。今回は(連覇や引退の件など)色々頭にあり、かなり緊張していました。喉はカラカラです(笑)。応援ありがとうございました」

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