昨年の3歳マイル王
カレンブラックヒル。今季はダートの
フェブラリーSに始まり、(15)(4)(14)着と精彩を欠いているが、地力上位は明白。体調さえ戻れば、巻き返しは必至だ。1週前追い切りは栗東CWで6F84秒1-12秒4(一杯)。休み明けになるが、まずまずの動きを披露した。「ここまでメニュー通りにきている。調教では、相手に合わせて走っている感じだね。勘のいい馬だし、ケイコはケイコと分かるんだろう」と西口厩務員。「古馬っぽい体になってきたし、帰厩したときよりも仕上がってきたよ」と胸を張る。前走後は
スワンSを見送り、ここ一本に絞った調整。万全の態勢で秋初戦を迎える。
近走は大崩れがない
リルダヴァル。半面、詰めの甘さはネックになるが、新進気鋭のバルザローナを鞍上に迎え、一気の戴冠を狙う。栗東坂路で行われた1週前追い切りは、4F57秒6-13秒0を馬なりでマーク。終始落ち着いた走りで軽快な脚取りを見せた。行きっぷりも良化しており、出来は文句なしだ。「
富士Sを使ってますし、単走でサラッと。動きは上々。当週にCWで併せれば十分でしょう」と池江師も満足げ。「前走はゲートを出て他馬に寄られ、直線もごちゃついて踏み遅れた分もあった。ただ今回はGIだし、強気には…」と陣営のトーンは決して高くないが、過去には
NHKマイルC3着の実績もあるだけに侮れない存在だ。
提供:デイリースポーツ