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平成26年度新規調教師記者会見(美浦トレセン)

  • 2013年12月05日(木) 21時41分
12月5日(木)に、平成26年度新規調教師免許の合格者が発表された。

美浦トレーニングセンター所属の合格者は以下の通り。

奥村 武(調教助手・国枝栄厩舎所属・37歳・東京都出身)
武井 亮(調教助手・和田正道厩舎所属・32歳・山梨県出身)

5日13時から、美浦トレーニングセンターで行われた、美浦所属の合格者2名の記者会見でのコメント及び、師匠・国枝栄調教師から奥村武調教助手へのメッセージをお届けする。

奥村 武氏(3回目の受験で合格)
「小さい頃から動物が好きだったのですが、90年代にオグリキャップのブームがありまして、その頃にオグリキャップを見て競馬に引き込まれました。最初はジョッキーと調教師の存在しか知らなかったので、まず騎手になりたいと思ったのですが、視力や体格など、条件的に厳しいということがわかりました。その時点で、調教師になると決めて学生時代を送りました。この世界に入ってからは、調教師になるにはどうすれば良いかを考えながらやってきました。

大きなレース、賞金の高いレースをどんどん勝ちたいと思いますが、日本のレースの中で1番勝ちたいのは、間違いなくジャパンカップです。

日本の馬産のレベルは十分世界のレベルに達しているのは皆さんもご存知の通りだと思いますが、世界には日本馬がまだ結果が残せていない大きなレースもありますので、日本全体の競馬サークルの力を世界に示して、日本競馬の底力を上げていくことに貢献できたらと思っています。

馬は1頭1頭に個性があって、性格も違い、可愛い子たちばかりです。僕自身がとても馬が好きでこの仕事を始めたものですから、馬たちが幸せに生きていけるような厩舎にしたいです。ハッピーな馬を作って、競走成績もそれで悪くなることはないと思いますしね。

僕の心の中にいつまでも残っているのは、命を落としてしまった馬たちです。アパパネマツリダゴッホマイネルキッツなど大きなレースを勝ってくれた馬には、とても思い出もあるし、印象もあるし、愛情もたくさん持っているのですけど、やはり亡くなった馬のことがずっと忘れられません。今後自分の厩舎を経営していく中でも、この経験やこの気持ちは忘れないでいきたいと思っています」


国枝栄調教師から、奥村調教助手へのメッセージ。
「関東は大変な状況ですけど、頑張って自分の調教をやっていって、競馬界を盛り上げてもらいたいです。この世界は更に競争が激しくなっていくでしょうけど、彼は気持ちが前向きですし、大丈夫だと思います。人を使って厩舎を経営していくわけですから、外部、内部を含めての人間関係をうまく調整しながら頑張ってほしいですね」


武井 亮氏(5回目の受験で合格)
「父が競馬好きでしたので、競馬は身近な存在で、よく目にするスポーツの1つでした。サラブレッドが競馬の中で見せてくれるパフォーマンスの美しさにとても惹かれ、馬の能力を最大限に引き出していけたらと思うようになり、調教師を志望するようになりました。

具体的に勝ちたいレースというのは特にありませんが、管理馬を出走させるレースを全部勝ちたいですね。

サラブレッドが走る姿が好きで、その姿に心打たれるものがあってこの世界を目指したものですから、たくさんの人に同じような感動を味わって頂けるような馬を1頭でも多く育てていきたいです。

今年のオルフェーヴルに関する報道を見て、世界の最高峰のレースに参加することによって、競馬ファン以外の方からの注目を集めることができ、その中で良いパフォーマンスを見せれば、競馬の魅力をより多くの人に伝えることができるということを感じました。日本だけにとどまらず、海外でも位の高いレースには常に挑戦していきたいと考えています。
これまで携わってきた馬は、皆それぞれ違う個性を持っています。個性の違ういろいろな馬たちの能力を、できる限り引き出してあげられるような厩舎にできればと思っています」(取材・写真:佐々木祥恵)

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