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ダノンシャークなど今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2014年06月05日(木) 18時00分
 今週は4日まで好天が続いたものの、4日夜から5日にかけて、雨が降り続いた。5日の調教開始時刻も雨は降っていたが、それ以上に気になったのは、強い風。時折、止めている自転車も倒れるくらい突風が吹き、それに驚く馬もいたくらい。

 馬場状態に関しては、4日は全く影響を受けておらず、5日が重くなった感じ。ただ、各厩舎とも、5日の雨は天気予報で確認しており、できるかぎり、4日に追い切りを済ませているケースが多かった。

【坂路/4F51.9秒】
 4日。一番時計は4F50.4秒のミッキーアイル(栗東・音無秀孝厩舎)。前走時の最終追い切りに続いて、自己ベストを更新。最後は右に左にヨレながら、この時計がマークできるのだから、軽い馬場状態だったことは間違いない。また、2F25秒以下も多数該当しており、減速しそうなところでもひと踏ん張りできる馬場状態と推測できる。

 走りやすい馬場だったとはいえ、安田記念に出走予定のダノンシャーク(栗東・大久保龍志厩舎)の走りは素晴らしい。アサクサプライドを追走する内容だったが、簡単に追いつくと、最後は突き放す動き。4F52.5〜3F38.1〜2F24.2〜1F11.9秒は全体時計が速い上に、ラスト1Fが優秀。好メンバーが揃うレースだけに、人気の盲点となりそうだが、昨年(3着)以上の結果も期待できるのではないだろうか。

 5日。高額条件の馬の追い切りが少なかったこともあるが、全体的に見て、前日よりも4F時計が遅くなっている。ちなみに一番時計はヒューマ(栗東・矢作芳人厩舎)の4F51.9秒。これ以降は52秒台を要しており、ラスト1Fも軒並み遅い。追い切っている馬のクラスが前日とは違うだけに、馬場差の付け方が難しいところだが、雨の影響が出たのは間違いない。

 先週の馬場差は「+0.2秒」。4日に関しては、非常にフラットな馬場。よって馬場差は『±0.0秒』で観測。5日は間違いなく雨の影響があり、馬場差は『+1.0秒』で観測している。

【CW/5F66.5秒】
 ウッドチップの入れ替えにより、非常に荒れた状態から、クッションの利く馬場になったCコース。ただ、木屑が大きい分、水分をたっぷりと含むと、重みが増し、雨の影響を受けた5日の馬場は多少時計が掛かるようになっていた。

 4日に関しても、極端に走りやすいというよりも、標準的な時計がしっかりと出るといった感じ。全体を6F81秒台でまとめながら、ラストも1F12秒台で伸びる馬が多く見られた。逆に6F80秒を切るような馬は少なく、その点では、先週より時計が出ていない印象だが、全体的に速い時計は出ている。

 先週の馬場差は「-1.0秒」。ウッドチップの入れ替えにより、標準時計に近い馬場状態と考えられるので、4日の馬場差が『-0.5秒』。5日は雨の影響もあったので『±0.0秒』で観測している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 4日に関しては、芝馬場での追い切りはなし。5日は雨の影響もあったので、追い切りで利用する厩舎はあったが、時計の出方は標準。よって馬場差は4日、5日とも『+0.0秒』としている。

 ポリトラック馬場は極端に時計の出る馬場ではないものの、目一杯に追われて好時計を出している馬が多く、全体的に5F時計は速い。しかし、これは馬場が影響してのものではないため、馬場差としてはいつもと変わりない『-1.0秒』で、4日、5日とも観測している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。(取材・写真:井内利彰)

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