宝塚記念(GI・芝2200m)に出走予定の
ホッコーブレーヴ(牡6・美浦・
松永康利厩舎)の追い切りが行われ、その後、
松永康利調教師と
戸崎圭太騎手の共同記者会見が行われた。
松永康利調教師
「今朝の追い切りは、時計は65秒くらいで、最後は馬をうながすような感じの内容でしたが、すごく良い動きでした。この馬が良い時は、全身を使って伸びやかなフットワークで走るのですが、今日はそのような動きでした。前走の
天皇賞・春(GI・3着)は、3200mは初めての距離でしたし、高速馬場というのもどうなのかなと思っていたのですが、距離の融通もきいて、終いは必ず良い脚が使えることが確認できましたし、結果も出してくれましたので、収穫がありました。仕掛けたら伸びるというのを、馬がちゃんとわかっているのだと思います。
最初の頃は体質に弱いところがありましたが、追い切りの動きを見て、これは先々走ると思いましたので、オーナーにも無理を言って大事に使ってきました。それもあって、ここまで成長できたのだと思います。
今は馬体が本当に充実しているのが、目に見えてわかります。精神的には相変わらずヤンチャな面がありますが、レースでの集中力もだいぶついてきたと思います。前走も目一杯仕上げたつもりでしたが、今回も本当に良いですね。右回りも左回りも走れますし、終いは必ず良い脚を使いますし、渋った馬場でも走れますし、輸送も苦にしませんし、欠点がないというのが1番良いところだと思います。惚れ込んでいますね(笑)、これだけの馬ですから。
2200mは勝っている距離ですし、田辺騎手も直線坂があった方が良いと言ってくれましたので、特に心配することはないです。メンバーは皆強いですね。強いところに入ってやるので、勝ち負けとか大きなことは言えませんが、自分としては馬を精一杯仕上げました。前走は半信半疑の部分もありましたが、馬自体がとても良い状態で仕上がっていて、今回は自信を持って臨めますので、良い結果を期待しています」
戸崎圭太騎手「先週初めて跨ったのですが、とてもバネがあって後躯の良さを感じました。これま乗りやすいでのレースはVTRで見ていますが、終いはしっかり走れる馬だと感じました。道中の折り合いが鍵かなと思ってもいたのですが、とても乗りやすいですし、さほど心配はなさそうですね。
前走は馬群を割ってあれだけの接戦をしていますし、チャンスのある馬に乗せてもらえて良かったという思いはありますね。阪神の2200mも、乗りやすい馬なので問題なさそうです。
元々、スタートであまり出ていけなかったようですが、最近は具合も良くなってスタートも良くなっています。位置取りなどは、枠順が出てから考えようと思っていますが、リズム良く行きたいですね。
先週乗った時も良い雰囲気で状態も良さそうなので、馬の力を出し切りたいです。チャンスのある馬にまた乗れるということで、ワクワクもしていますし、前走はGI3着と実力があるところを見せていますので、しっかりと騎乗したいと思います」
(取材・写真:佐々木祥恵)