16日、落馬事故からの復帰を目指していた佐藤哲三騎手(43歳、栗東・フリー)が、引退を決意したことがわかった。
佐藤騎手は2012年11月24日の京都10Rで落馬。その際に内回りコースの柵の支柱に激突し、左上腕骨開放骨折、左肩甲骨骨折、腰椎横突起骨折、左尺骨骨折、右大腿骨骨幹部骨折、左足関節脱臼骨折、外傷性気胸、左腕神経損傷など、全身に大ケガを負った。それから復帰を目指してリハビリを続けてきたものの、再びレースに騎乗できるまでの回復は難しいという医師の診断があり、17日の誕生日を前に26年間の騎手生活に幕を下ろす決断をすることとなった。
同騎手は1989年3月4日に栗東・吉岡八郎厩舎所属としてデビューし、同年4月30日に初勝利を挙げた。同期には
田中勝春騎手、
角田晃一現調教師らがいる。95年からフリーとなり、その翌年の96年には
マイネルマックスで朝日杯3歳Sを制してGI初制覇を果たした。
その後も
タップダンスシチー、
エスポワールシチー、
アーネストリーらとのコンビで活躍し、
JRAのGIを計6勝。
タップダンスシチーや
アーネストリーに代表されるように、栗東の
佐々木晶三厩舎の所属馬に騎乗することが多く、落馬事故の前までは昨年の
日本ダービー馬
キズナの手綱も取っていた。通算成績は10570戦938勝(
JRA重賞45勝)。
なお、本日16時から大阪市内にて引退会見が行われる予定で、その模様はnetkeiba.comのニュースで配信します。
■佐藤哲三騎手(43歳、栗東・フリー)
初騎乗:1989年3月4日 中京4R
トーアチョモランマ(9着)
初勝利:1989年4月30日 京都6R
キョウワトワダ通算成績:10570戦938勝(
JRA重賞45勝)
【主な勝ち鞍】
1996年朝日杯3歳S
マイネルマックス2003年
ジャパンC
タップダンスシチー2004年
宝塚記念 タップダンスシチー2009年
ジャパンCダート エスポワールシチー2009年
かしわ記念 エスポワールシチー2009年
南部杯 エスポワールシチー2010年
フェブラリーS エスポワールシチー2010年
かしわ記念 エスポワールシチー2011年
宝塚記念 アーネストリー2012年
かしわ記念 エスポワールシチー2012年
南部杯 エスポワールシチー